【萩ステークス2025予想】1・2番人気が好成績!今年も人気馬ワンツー決着なるか?

今週日曜の京都競馬9レースは、芝1800mで行われる2歳オープン・別定戦「萩ステークス」。登録は8頭と少頭数ながら、素質馬が顔を揃えた見応えある一戦となる。今年から再び京都開催に戻るが、過去5年のデータを見る限り、人気馬が順当に力を発揮する傾向が強く、堅めの決着が多いレースだ。
2021年と2022年は阪神開催だったが、いずれも上位人気馬が上位を独占。特に2021年、2023年、2024年は1番人気と2番人気のワンツー決着が続いており、極端な穴狙いは禁物といえる。今年も能力上位と見られる馬がそのまま結果に直結する可能性が高い。
注目は、話題の新種牡馬コントレイル産駒・バドリナート。デビュー戦こそ2番人気で2着に敗れたが、続く未勝利戦では2番手から抜け出す正攻法の競馬で完勝。さらに前走では単勝1.4倍の圧倒的支持に応え、2着メイショウナルカミに4馬身差をつける圧巻の内容で連勝を飾った。操縦性の高さと勝負根性を兼ね備えたタイプで、再び坂井瑠星騎手とのコンビ継続も心強い。成長力と完成度の高さを武器に、ここでも中心視が妥当だ。
対抗格には、スタディオブマン産駒のキッコベッロが挙げられる。ディープインパクト後継の中でも国内産駒が少ないスタディオブマンの貴重な血を引く存在で、デビュー戦を快勝した素材の良さは際立つ。鞍上の川田将雅騎手も継続騎乗となり、前走と同距離の芝1800m戦なら再現性の高いパフォーマンスが期待できる。さらに、近親にはアイルランドG1馬カラヴァッジオがいる良血背景を考慮すれば、ここで重賞戦線を見据える走りを見せてもおかしくない。
なお、萩ステークスの歴代勝ち馬からは、2021年の覇者ダノンスコーピオンがNHKマイルカップを、同年2着のキラーアビリティがホープフルステークスを制するなど、後のG1馬を輩出してきた実績がある。ただし近年は、クラシック直結というよりも素質馬の登竜門としての意味合いが強い。
少頭数ながらも将来性あふれる若駒が揃った今年の萩ステークス。2歳戦線後半を占う上で見逃せない一戦となりそうだ。ここを制するのは、確かな完成度を誇るバドリナートか、それとも未知の伸びしろを秘めたキッコベッロか。来春の大舞台へ向けた主役候補が、この京都でその片鱗を示す。

