【オパールS予想2019】ハウメア✕丸山騎手、出世コースに乗れるか？

美浦・藤沢厩舎といえば、岡部元騎手、横山典弘騎手、北村宏司騎手などの組み合わせが目立っていましたが、最近はペリエ騎手以来ともいえる外国人騎手の主戦としてルメール騎手が厩舎の期待馬に騎乗することが多くなっています。

とは言え、ルメール騎手は今年リーディング2位にいるだけでスランプか、もしくは最終的には返り咲きなどと様々な物議を醸すほどの引く手あまたの人気騎手であり、いくら厩舎側が主戦扱いをしたところで、いつでも騎乗してもらえるとは限らないのが現状です。そんなルメール騎手の騎乗できない時でもきっちりと勝負できるジョッキーを確保しておきたいというのは各陣営とも同じような課題を抱えているのではないでしょうか。

今週の中央競馬は三日間開催ということで、祝日の月曜日に京都メインレースとして組まれているオパールステークスはハンデ戦かつ芝1200mという条件が手伝ってか、適性に合う馬たちの登録が殺到しフルゲート18頭の埋まる人気ぶりとなりました。

中でも注目したいのが藤沢厩舎の管理するキングカメハメハ産駒5歳牝馬ハウメアです。同厩舎、今週の目玉は秋華賞のコントラチェックになるかと思われますが、ハウメアも関西遠征で1勝を計算に入れているであろう期待馬の一頭。ハウメアも前述の通り主戦はルメール騎手といった戦績ですが、今回はルメール騎手がゴールドドリームのマイルチャンピオンシップ南部杯で盛岡遠征ということで、代わって丸山騎手が鞍上を務めます。

ハウメアは1200mの芝中心にローテーションを組まれており、2番手追走から押し切ることも、ほぼ最後方といえる位置から切れ味するどい末脚を繰り出すこともできる自在性のある馬で、騎乗する丸山騎手としても、ゲートを出たなりで競馬ができる気楽さはありそうです。

ハンデ戦とはいえ実績馬の参戦もあり、北九州記念で1番人気に支持されたミラアイトーンや、朝日杯FS、NHKマイルカップなどにも参戦経験のあるフロンティア、桜花賞トライアルのフィリーズレビュー1番人気だったアウィルアウェイなど面白いレースとなりそうです。

ハウメアを依頼された丸山騎手としても、関東の有力厩舎とのパイプを太くするだけではなく、今回はサンデーレーシングの所有馬ということもあり、クラブとの信頼も深める意味でも大事な一戦となります。

昨年の3着馬に今年のスプリンターズS2着のモズスーパーフレア、2015年の勝ち馬には後に高松宮記念を制覇したビッグアーサーの名もある隠れた出世レースになっており、今年も上位入線の馬たちには注目しておきたいところです。