【チャンピオンズC予想2021】インティは“逃げ”か?“差し”か?
今年もはやいもので残り一か月を切りました。今年の中央競馬も名馬の出現、最強馬達の引退、新時代の可能性の登場など様々な出来事がありました。今週のチャンピオンズカップはダート日本一を決める一戦ということで、名勝負が期待できそうです。
そんなチャンピオンズカップで最有力視しているのは7歳牡馬のインティです。インティは、一昨年、昨年と2年連続で出走し、ともに3着と好結果を残して3年連続の出走となります。3歳から5歳の時期はダート7連勝でフェブラリーSを制覇するなど、中央のダート戦線で活躍。フェブラリーS以降は勢いが陰ったのか、直後のかしわ記念2着の後は、11戦して3着が4回のみ、2ケタ着順が3度もあるムラ駆けタイプになってしまった印象があります。
昨年のチャンピオンズCは10番人気と人気も落ちていた状況ですが、中京巧者ぶりを発揮して3着に好走。あれから1年、7歳となりベテランの領域となりましたが、同馬の中京巧者ぶりは無視はできないでしょう。
ただ、今年は3歳の桜花賞馬ソダシの出走や昨年の覇者チュウワウィザード、帝王賞を勝った4歳馬テーオーケインズ、同レース3着のクリンチャー、今年のフェブラリーSの1、2着馬カフェファラオ、エアスピネルなど、近走好走馬が多く出走しており、勢いのある馬が多数揃っています。
インティも2走前のかしわ記念・3着、前走の南部杯・4着と近2戦は善戦しています。ただ、この馬の今年の注目ポイントは“脚質転換”でしょう。今年のフェブラリーSから控えて差す競馬を展開してきており、そのフェブラリーSは6着、かしわ記念3着、前走南部杯で4着と新しい戦法で善戦。特にかしわ記念や南部杯では外から差して3着に好走し、差す競馬が板についてきた印象。今回は得意の中京が舞台なので、期待度も上がるところ。
今年の出走メンバーは、逃げ馬の地方馬カジノフォンテン、注目のソダシ、その他有力馬に逃げ先行馬が多く、展開も向きそうな気配。他馬の出方やペースを見て上手く判断できる武豊騎手が鞍上なら、より期待したくなるところでしょう。
ということで今年のチャンピオンズCは、差しをマスターした中京巧者のインティが3度目の正直で2回目のG1制覇を果たすことを期待して応援したいと思います。