【新潟記念2024予想】ライトバックは"消す"べき危険な人気馬か？

夏の新潟開催最終日に行われるサマー2000シリーズの最終戦「新潟記念」が開催。

主役は桜花賞とオークスで連続3着のライトバックで間違いないだろう。登録馬発表時点から上位人気が予想されていたが、まさかのハンデ52kgでさらに人気を集めることになりそうだ。桜花賞では55kgを背負って上がり3F32秒8という末脚を繰り出しており、そこからさらに3kgも軽くなる今回はさらに切れ味を増してきそうだ。

ここはさすがにライトバック中心視で間違いないように思えるが、出遅れ癖もあり、ほぼ最後方の位置から追い込むスタイルの同馬に突っ込むのは危険のようにも思える。さらに52kgは過去10年で【0-0-1-5】、牝馬は【0-0-1-15】とデータ的には大不振。データを払拭するくらいの素質は十分に見込めるが、実際のオッズほどの信頼度があるかどうか。過剰な人気を集めるほど信頼できる材料は少なく、妙味を考えるとここは思い切って「消し」で勝負しても面白いかもしれない。

ライトバックよりも高い信頼度で買える馬を探すのもまた難解ではあるが、ここでは新潟大賞典と七夕賞でいずれも2着に好走しているキングズパレスを推奨したい。

2走前にすでに同じ舞台である新潟の2000mの新潟大賞典で2着に好走しておりコース適性は証明済み。さらに東京の3勝クラスで重馬場・2着もあり、タフ馬場も経験済みだ。新潟は最終週のタフな馬場に週中の台風の雨も加わり、当日はタフ馬場が濃厚。切れ味だけでは厳しく、スタミナと末脚の両立が求められるだろう。切れ味勝負のライトバックよりはスタミナを使ってしぶとく伸びるキングズパレスの方がこの条件では信頼度は上と見る。

斤量も前走から据え置きの57kgと手頃。前走の七夕賞はレッドラディエンスに負かされているが、引き続き57kgと背負い慣れた斤量のキングズパレスに対してあちらはプラス1.5kgの58.5kgとハンデは酷だ。1.5kg差の斤量差なら逆転は可能だろう。

距離・コース適性、タフ馬場適性、スタミナ寄りの末脚を考えると今回の新潟記念は絶好条件。七夕賞・2着からここを勝ってのサマーチャンピオン制覇は十分に考えられるシナリオだ。断然人気が予想されるライトバックを消すのは思い切りがいるが、ここは好条件が揃ったキングズパレスを中心視したい。