【ジュライS予想2025】小回り巧者ジョージテソーロ、福島1700mはベスト条件

福島競馬の日曜メインは、ダート1700mで行われるオープン特別「ジュライステークス」。この一戦で注目すべきは、3勝クラスの下総ステークスを逃げ切り勝ちしてオープン入りを果たしたジョージテソーロだ。
昨年秋から果敢に3勝クラスに挑戦し続け、5戦目でようやく条件突破。すでにオープン・リステッド競走で2着に好走した経験がありながら、条件戦に足踏みする時期が続いていたが、着実に地力を蓄えて壁を突破してきた。単なる昇級馬ではなく、むしろ時間をかけて実力を固めてきた成長株といえる。
これまでのジョージテソーロは、好位から抜け出して粘り込むスタイルが主だったが、前走はスタートから押し切る形の逃げ切り勝ち。脚質の幅を広げた点は大きな収穫であり、今回の福島ダート1700mという舞台にも噛み合う可能性が高い。
福島ダート1700mは、最初の下り坂でペースが速まりやすく、その後は上り基調となる持久力戦の様相を呈する。特に1コーナーを過ぎたあたりで先手を取れれば、後続の仕掛けを早めに促す展開に持ち込みやすく、逃げ・先行馬に有利な舞台設計となっている。
ジョージテソーロは、2走前の招福ステークス(中山1800m)ではスローペースを中団から進め、ロングスパートでしぶとく3着に粘った。前走の小倉城ステークス(小倉1700m)でも平均ペースからの加速勝負を、外を回って最後まで伸びての3着と崩れなかった。いずれも小回りコースでのパフォーマンスであり、福島コースへの適性は十分。
実際、昨年の福島ダート1700mの2勝クラス・天の川賞では、5馬身差という圧巻の内容で快勝しており、すでにこの舞台での高い能力を証明済みだ。今回は相手関係も手頃で、目立った強豪不在の構成ならば、ここでも勝ち負けが期待される。
逃げ切り勝ちの勢いに乗り、舞台適性と実績、そして自在な脚質を兼ね備える今のジョージテソーロなら、昇級初戦の壁も難なく乗り越える可能性は高い。小回り1700mでの安定したパフォーマンスを武器に、ここでも連勝を飾るシーンが濃厚だ。

