小倉記念をデータで分析!メイショウナルトがいよいよ本格始動?
8/9日曜のメインレースは第51回小倉記念(G3、小倉芝2000m)が開催される。条件戦を主戦場としていた馬や重賞勝ちの馬、秋を見据えてここを叩き台としている馬など様々な馬が集まる同レース。さらに地方開催のハンデ戦ということで予想は極めて困難である。
過去に1~3着に入着した馬のデータを集めてみたので傾向や勝馬を分析してみたいと思う。
小倉記念の過去1~3着馬
年 | 1~3着(人気) | 前走 | 前走着順(前走人気) |
---|---|---|---|
2005 | 1-メイショウカイドウ(1人気) | 北九州記念(G3) | 1着(1人気) |
2-ワンモアチャッター(2人気) | フィリピンT(1000万下) | 2着(1人気) | |
3-ツルマルヨカニセ(3人気) | 北九州記念(G3) | 2着(5人気) | |
2006 | 1-スウィフトカレント(4人気) | 日経新春杯(G2) | 2着(6人気) |
2-ヴィータローザ(7人気) | 新潟大賞典(G3) | 12着(6人気) | |
3-ニホンピロキース(9人気) | 博多S(1600万下) | 4着(6人気) | |
2007 | 1-サンレイジャスパー(6人気) | マーメイドS(G3) | 2着(5人気) |
2-ニホンピロキース(7人気) | 七夕賞(G3) | 5着(4人気) | |
3-アラタマサモンズ(10人気) | 三木特別(1000万下) | 1着(4人気) | |
2008 | 1-ドリームジャーニー(2人気) | 安田記念(G1) | 10着(11人気) |
2-ダイシングロウ(1人気) | 博多S(1600万下) | 1着(1人気) | |
3-ケンブリッジレーザ(11人気) | 博多S(1600万下) | 6着(8人気) | |
2009 | 1-ダンスアジョイ(16人気) | 目黒記念(G2) | 13着(9人気) |
2-ホッコーパドゥシャ(1人気) | 七夕賞(G3) | 3着(2人気) | |
3-クラウンプリンセス(9人気) | 米子S(OP) | 1着(7人気) | |
2010 | 1-ニホンピロレガーロ(9人気) | 新潟大賞典(G3) | 3着(6人気) |
2-バトルバニヤン(4人気) | 七夕賞(G3) | 3着(2人気) | |
3-スマートギア(1人気) | 宝塚記念(G1) | 7着(14人気) | |
2011 | 1-イタリアンレッド(4人気) | 七夕賞(G3) | 1着(7人気) |
2-キタサンアミーゴ(15人気) | 被災地支援新潟大賞典(G3) | 8着(9人気) | |
3-リクエストソング(8人気) | 米子S(OP) | 7着(3人気) | |
2012 | 1-エクスペディション(3人気) | 七夕賞(G3) | 8着(3人気) |
2-トーセンラー(1人気) | 七夕賞(G3) | 2着(1人気) | |
3-ナリタクリスタル(9人気) | 新潟大賞典(G3) | 7着(8人気) | |
2013 | 1-メイショウナルト(3人気) | 関ヶ原S(1600万下) | 2着(2人気) |
2-ラブリーデイ(5人気) | 東京優駿(G1) | 7着(17人気) | |
3-マイネルラクリマ(1人気) | 七夕賞(G3) | 1着(1人気) | |
2014 | 1-サトノノブレス(3人気) | 天皇賞春(G1) | 8着(6人気) |
2-マーティンボロ(6人気) | 中日新聞杯(G3) | 1着(10人気) | |
3-メイショウナルト(2人気) | 七夕賞(G3) | 1着(5人気) |
1番人気は3着内多いが・・・
1番人気が馬券に絡んだのは過去10年で6頭もおり、複勝率で言えば優秀である。しかし、優勝したのは'05年のメイショウカイドウ1頭のみで、2,3着がほとんど。勝馬としての信頼度はそこまで高くなさそうだ。
勝率で言えば3番人気が一番優秀である。過去10年で3番人気の馬が3勝しており、次いで4番人気が2勝。人気上位と呼べるほどではないが、1,2番人気を負かすくらいの力を持っていそうな馬が狙い目か。
七夕賞3着以内の馬
前走が七夕賞組の馬が8頭も絡んでおりデータ的には一番優秀。そのうち七夕賞で3着以内に入着した馬が6頭いることから、七夕賞で好走した馬は同レースでも好走する可能性が高そうだ。
七夕賞は福島で開催され、時期的にも荒れた馬場で走ることが多くパワーのある馬が好走しやすい印象がある。対して小倉記念は開幕2週目でターフは絶好の状態。野芝もちょうど生え揃う時期で、高速馬場になりやすい。一見小倉記念には直結しにくそうなレースに思えるが、データ的には七夕賞組は優秀だ。サマー2000シリーズ第1戦目である七夕賞と第3戦目となる小倉記念は間隔が中3週とローテーション的にちょうど良いということも要因の一つかもしれない。
上記データに当てはまる馬
上記のデータからして1番人気もしくは3,4番人気になりそうな馬で、前走が七夕賞3着以内の馬がいれば有力視したいところだが、残念ながら今年は当てはまる馬がいない・・・。七夕賞3着以内の馬がいないのだ。しかし前走が七夕賞の馬は今年は4頭いるのでまずはここから見て行きたい。
クランモンタナ
ゲシュタルト
ゼンノルジェロ
メイショウナルト
この4頭である。
1番人気の馬の予想だが、人気上位に推されそうなのは今年京成杯(G3)を優勝して今回香港の名手Z.パートン騎手との新コンビを組むベルーフと、今年に入って4戦3勝、2着1回と好調ぶりが目立つマローブルーの2頭が最有力か。上記4頭の中からこの2頭をおさえて1番人気に推されそうな馬が出てくることは正直考えにくい。
メイショウナルトがいよいよ本格始動?
1番人気になりそうな七夕賞組はおらず・・・。となると3,4番人気の馬だが、4頭の中で一番これに該当しそうなのはメイショウナルトだ。メイショウナルトは前走七夕賞で4着に入着している。さらに'13年の小倉記念では1着、'14年の小倉記念では3着に健闘しておりこのレースでの好走経験もある。3,4番人気あたりになりそうな気配はある。
前走の七夕賞ではトウケイヘイローにすんなりハナを譲り得意の逃げのスタイルへ持ち込むことはできなかったが、今回はライバルのトウケイヘイローも不在だし今度こそ気持ち良く逃げるチャンスである。
夏にもっぱら強いメイショウナルトだが今年は今のところ影が薄い。今回厳しいレベルで目標にされることもなさそうなので、そろそろ夏本番に向けてメイショウナルトが本格始動するかもしれない。