【不来方賞2025予想】二冠馬不在で波乱必至!新たな主役は誰だ?

9月2日(火)、盛岡競馬場ではダート2000メートルで行われる3歳限定のJpn2・不来方賞が開催。1着賞金は4000万円で、勝ち馬にはジャパンダートクラシックへの優先出走権が与えられる。
「不来方」の名称は、かつて盛岡の地名が不来方と呼ばれていたことに由来する。1969年から続く伝統のレースであり、岩手競馬の3歳クラシック三冠の最終戦として親しまれてきた。昨年からはJRA交流のJpn2に格上げされ、初代覇者サンライズジパングがその後フェブラリーステークス2着、川崎記念3着と全国区で活躍しているだけに、勝ち馬の今後にも注目が集まる。
今年の最大の焦点は羽田盃と東京ダービーを制した二冠馬ナチュラルライズが回避し、ジャパンダートクラシック直行を予定している点にある。したがって、未対戦組からどの馬が頭角を現すかが鍵となる。中でも注目されるのがサンダースノー産駒のナルカミだ。1勝クラスでは人気を裏切ったが、その後は連勝を飾り上昇気流に乗る。2000メートルへの距離延長が課題となるが、ここを制するようなら三冠阻止の最有力候補に浮上するだろう。
また、ホッコータルマエ産駒のメイショウズイウンも実績は侮れない。デビュー4戦目で初勝利を挙げた後、ユニコーンステークス3着と重賞戦線で存在感を示している。主戦の武豊騎手とともに臨む今回は、勝ち負けに絡むだけの力を秘めており、人気が過度に集まらなければ馬券妙味も高い。
さらに地方勢からはリケアカプチーノが挑戦する。東北優駿とみちのく大賞典を連勝中で、岩手移籍後は3戦2勝と充実の内容を誇る。盛岡2000メートルの勝利実績もあり、地の利を武器に中央勢へ挑む姿に注目したい。
二冠馬ナチュラルライズ不在の不来方賞は、新たな主役候補を決める戦いとなる。今年の勝ち馬が来年以降のダート路線でどこまで飛躍するのか、その第一歩を見逃すことはできない。

