ターコイズS・3着から参戦するドゥアイズ。これまで重賞を10戦し、掲示板を外したのは距離が長かったオークス・9着と秋華賞・10着の2戦だけ。マイルはオール掲示板内で、阪神JF・3着、ヴィクトリアマイル・4着などG1でも上位争いは可能だ。

前走のターコイズSは落ち着いたペースを好位から追走し、うまく立ち回って勝負どころでは手応え良く伸びていくが、突き抜けるまではいかずにジリジリとした伸び脚で3着を確保といった内容だった。

前半はハミをかみかけ、コーナーで逆手前になってとチグハグなところも見られた。実力は重賞級であることは明白だが、やや勝ちきれないところがある点はネックとなる。あと一歩という競馬が続いているだけに、そろそろしっかりと勝ちきってもらいたいところだ。久々を叩かれて臨む今回は力みも無くなってくるはずで、パフォーマンスアップに期待したい。

今回は初の中京コースとなるが、左回りのマイル戦はデイリー杯2歳S・2着、ヴィクトリアマイル・4着と結果を出せているので、適性面に関しては不安なし。左回りが苦手というよりは、コーナー全般が得意なタイプというわけではないので、右左で見るよりはコーナーの大きな東京や中京コースが合うという印象。小回りの近2戦から一気にコーナー角がゆるくなる今回はパフォーマンスも上がってくる可能性が高い。

また、前走のターコイズSでは普段よりも良いスタートを決めており、この流れで武豊騎手への乗り替わりもプラス。休み明けを叩かれて動ける今なら、良いポジションに付けてくれるのではないだろうか。ただ早仕掛けすると最期は遅れるイメージもあるので、仕掛けどころを読み間違えるとここでも善戦止まりとなりかねない。牝馬で55.5kgと斤量も背負わされているので、しっかりと脚の使い所を見極めて仕掛けてもらいたい。