【中山金杯2025予想】ホウオウビスケッツ地力上位も、ハンデ59.5kgで乗り替わりと不安要素多し

前走の天皇賞秋・3着から参戦するホウオウビスケッツ。3歳時のクラシック戦線では活躍できなかったが、4歳夏の函館記念を快勝すると、続く毎日王冠・2着、天皇賞秋でも3着と着実に力を付けてきた。

2024年は【2-1-3-0】とすべて馬券圏内の好成績を収めており、安定感は抜群だ。近2戦はいずれもスロー逃げで楽な展開だったとは言え、差し馬にしか捕まってない事を考えるとかなり粘り強い馬で、G3のここでは力は上位と言えよう。中山コースも【1-1-1-1】と好成績で、今の前有利の中山2000mは同馬にとってベスト舞台。このメンバー構成でこの条件なら勝ち負けは必至に思える。

ただ、不安要素も少なくない。今回は59.5kgとハンデを背負わされた印象もあり、この斤量を背負って勝ち切れるかどうか。また、主戦の岩田康誠騎手が騎乗停止中のため、短期免許で来日中の女性騎手H・ドイルとの新コンビで挑む点も気がかりだ。岩田騎手とのコンビ成績が【2-1-3-0】と相性抜群だっただけにこの乗り替わりに不安を持つファンも少なくないはずだ。

また、もともと有馬記念を狙っていたが無念の除外となり、予定より2週間遅れでの出走となる点がどう影響するかも気になる。奥村武調教師は「活気が戻り、状態は上々」と自信を見せているが、どこまで好状態を維持できているのかを見極めたいところだ。

実力上位は明確も、斤量面と調整面で不安の残る中で主戦騎手からの乗り替わりでは信頼度が落ちてくるということもあるだろう。全てを克服して勝ち切り、新年度への大きな一歩を踏み出せるかに注目だ。