【マイルCS予想2016】前走敗戦、凡走からの逆襲をするのは誰だ?
馬券検討の際に、重要なポイントとなるのが前走の成績であることはマイルチャンピオンシップに限らないこと。殊更GⅠとなれば平場以上に前走の成績に注目をしなければならない。何故なら、GⅠという本番を見据えた競馬が出来ているのかどうかが、本番での好走をするか否かを見分ける大きなポイントになるからだ。
競走馬の調子のバロメータは、個体差はあると言っても長期間維持できるわけではない。これがピークに来れば好調、下がっていけば不調となる。当たり前の話だが、GⅠ競走は、この調子のバロメータをピークに持ってこなければならない。各地で勝利を積み重ねてきた素質馬たちが集まる頂上決戦。生半可な仕上げでは勝てないのだ。
そこで重要になるのが前哨戦で、あくまで叩き台としてGⅠを本番としている馬と、実を取って稼ぎにくる馬に分けられるのだ。しかし、前哨戦で好走をすれば人気になるし、凡走をすれば人気が落ちる。だからこそ馬券的な妙味が増し、GⅠ競走で思わぬ好走馬が出てきたりするわけだ。そういった意味では、いかに前哨戦でクサい負け方をしているかが重要になる。
前走内容から非常に怖い一頭なのがガリバルディ
そしてそのクサい負け方をした馬の筆頭が、このガリバルディだ。
前走は富士Sに出走し、11頭立ての10番手追走という脚を溜めるレースをしてみせた。残念ながらレースそのものはスローペースだったので末脚不発に終わり6着敗退。とは言え勝ち馬から0.3秒であり十分射程圏内であった。そして注目したいのが上がり3Fのタイムで、次点を0.2秒上回る最速の33.4秒だった。この上がりタイムは、前走成績による馬券検討には欠かせない要素。当然、最速の馬は歯車が噛み合えば上位進出も現実味を帯びてくる。そういった点で、前走上がり最速のガリバルディは実にクサい負け方をしていたのだ。
父ディープインパクトは、もはや説明不要の名馬であり名種牡馬だ。過去のマイルCSでも憎らしいほど上位好走馬を輩出している。切れ味ならガリバルディも過去の好走馬に負けてはおらず、ここは非常に狙いどころの一戦と言えるだろう。