【シリウスS予想2020】スタミナ勝負ならサクラアリュール
今週からいよいよ秋のG1戦線が始まり、来週にはいよいよ観客入場も再開予定となっています。秋競馬とともに盛り上がってきつつあり、今週はチャンピオンズカップの前哨戦としても有名なダートハンデ重賞「シリウスステークス」が中京競馬場で開催されます。
例年、阪神競馬場2000mという特殊な条件で行われるレースですが、12月に中京競馬場で行われるG1チャンピオンズカップと条件がかなり違うためか、関連性があまり見られないところもありました。ところが、今年はオリンピックの影響による開催替わりのため中京1900mで行われるということで、結果的にチャンピオンズカップへのちょうどいいトライアル的レースとなりそうです。
出走馬を見てみますと、ジャパンダートダービー2着のダイメイコリーダをはじめ、そのレースで1番人気に推されていたカフェファラオ、皐月賞にも出走したキメラヴェリテと3歳馬から有力馬3頭に加え、古馬勢では前走オープンの阿蘇ステークスを制したアルドーレ、同レース2着のメイショウワザシ、連勝中のダノンスプレンダーなど個性豊かな16頭が出走してきました、
その中で注目しているのは、5歳牡馬のサクラアリュールです。サクラアリュールは、これまで24戦に出走し、この全てがダート1800m以上のレースです。1900m以上のレースには8回出走しており、スタミナは十分ある馬であると感じます。
前々走で3勝クラスの桃山ステークスを制してオープン入りを果たしましたが、こちらも1900mでした。距離経験と言う意味では出走馬No1と言えますし、スタミナについてもNo1と言えます。しかも今回は、人気になりそうな3歳馬3頭がそれぞれ逃げか先行馬ですし、古馬の有力馬も安定した先行力を持つメイショウワザシ、ダイシンインディー、さらに芝で逃げていたランスオブプラーナと有力馬に強力先行馬が多いため、スローペースというよりは、厳しいスタミナ勝負のレースが予想されます。
そうなるとスタミナNo1のサクラアリュールにとって、展開は向く可能性が高そうです。さらに、サクラアリュールはここ2戦見てみると、外々を回って差してくる結構距離ロスの競馬をしています。スタミナを活かすための競馬かもしれませんが、さすがに重賞実績クラスとなると先行馬もしぶといですから、展開が向いても距離ロスがあっての差しでは、上位には来れないでしょう。
しかし、今回はその先行馬が揃ってますから、縦長な隊列になってくれれば、サクラアリュールがいつもより外々を回らなくてもよくなるかもしれません。距離ロスも少なくなって差しが届く可能性が増えてくるのではないでしょうか。
ということで今年のシリウスステークスは、距離ロスが少なくなってのスタミナ勝負ができそうなサクラアリュールが差しきって、チャンピオンズカップへ進んでくれることに期待して応援したいと思います。