【新潟記念2023予想】期待の良血サリエラの〝危険サイン〟とは?
新潟競馬の日曜メインはサマー2000シリーズ「新潟記念」が開催される。
中心を担うのは4歳牝馬の良血サリエラだ。
前走の目黒記念では、4コーナー11番手とかなり後方の位置から3着に追い込んできた。初の2500mで外を回り、直線も外から伸びてとロスがありながらも3着に食い込んできたのは負けて強しの内容だったと言えよう。
切れる末脚が持ち味で、新潟の外回り2000mも合いそうな気配だ。鞍上のルメール騎手もレース後に「馬は良くなっていたので、秋以降が楽しみです」と前向きなコメントを残しており、ここは期待度も高めたい一戦だ。
今回のメンバーが相手ならこの馬を最も高く評価したくなるが、とくに実力が抜けた1頭というわけではなく、信頼しきるには少々心もとないところもある。
まずは馬体。420~430キロと小柄で、タフな展開になった時にどうかという懸念はある。何より軽量牝馬であるにも関わらず55.5kgと背負わされている。公開された馬体写真を見るとやや腹周りが大きく見え、天栄から直接新潟競馬場に入ってるということで太い可能性もある。この状態で牝馬トップハンデの斤量を背負うとなると、楽な競馬はできないだろう。一週前には挫石のアクシデントもあり、状態面については現時点ではあまり信頼できないといった状況だ。
また、牝馬は過去10年で【1-0-1-15】と不振であり、牝馬が鬼門のレースとなっている。開催最終のレースということで、ただの瞬発戦にならないのは牝馬にとってはあまり良くない条件。強い末脚を持つサリエラにとって新潟の直線は一見合いそうに思えるが、ここは総合力がもとめられる舞台。エンジンのかかりは遅く、直線でもたつくようなら届き切るかどうかは疑問だ。
実績や前走の内容からここは1番人気に推される可能性が高そうだが、信頼しきるのも危険と思える1頭だ。とくに状態面については、レース当日の様子を見てしっかりと見極めたい。