【京王杯SC予想2020】ステルヴィオ、2度目の1400mで前進

コロナウイルスの影響による無観客競馬も3か月目に突入。一連のコロナ騒動も少しずつ緩和へ向かっており、観客の声援のもとで競馬が開催できる日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。

そんな中、今週の土曜日には安田記念の重要ステップレースである「京王杯スプリングステークス」が行われます。1400mという距離もあり、例年マイラーVSスプリンターという構図が見どころの一つとなりますが、今年も1200mのG1を勝っているタワーオブロンドンとセイウンコウセイ、1600mのG1を勝っているケイアイノーテックとステルヴィオと双方からG1馬4頭が出走してきました。出走頭数こそ13頭と少し寂しいものの、レベルの高いメンバーが揃った印象。

その中で注目しているのは、マイルチャンピオンシップを制しているステルヴィオです。

ステルヴィオは3歳時には皐月賞、ダービーにも出走し、クラシックの主役級の活躍をしたロードカナロア産駒の5歳馬です。3歳秋からはマイル路線に転じ、いきなりのマイルチャンピオンカップを制してG1馬となりましたが、その後の成績が悪く、次戦の中山記念では3着に善戦するも、以降は14着、8着、5着、9着と凡走が続いています。

ただ、前走の高松宮記念は距離が足りなかった印象があり、1F延長となる今回は舞台条件は好転すると見ます。血統面においてもこの距離は向きそうで、母ラルケットの適性が魅力です。京王杯スプリングステークスは先述のように、スプリンターとマイラーがちょうど中間の距離で競います。1400mのG1がないこともあってG1クラスの馬の1400m適性を測ることは難しいのですが、今回の出走馬13頭については、ラルケットの1400m芝適性を見ると、ステルヴィオに光る適性があると感じます。

出走馬13頭の母親の中で、日本のレース未出走馬以外で成績を見てみると、1400mのレースで勝っている馬が意外に少なく、ステルヴィオの母ラルケットとケイアイノーテックの母ケイアイガーベラの2頭のみとなっています。しかも、ケイアイガーベラはダート戦しか勝っていないのに比べて、ラルケットはデビューから1400mを連勝し、2戦目は東京1400mだったのですから、母の1400m芝適性を見ると、ラスケットを母に持つステルヴィオがより向いてそうな気配があります。

ステルヴィオは前走1200mのG1高松宮杯で9着でした。マイルチャンピオンシップを勝っていますが、父がロードカナロアですからマイルよりスプリンターの素質がある可能性が高いだけに、実は1400mこそ一番力を発揮できる条件なのかもしれません。

ということで、京王杯スプリングカップは、母親の1400m芝適性が一番のステルヴィオが突き抜けて安田記念に進出してくれると思っています。