シュトラウスは豪G1ラッセルボールディングSへ、豪州スプリント戦線に名乗り

初のオーストラリア遠征が現実味を帯びてきた。CBC賞3着のシュトラウス(牡4歳、美浦・武井)は、11月1日にオーストラリア・ランドウィック競馬場で行われるラッセルボールディングS(G1、芝1300m)への出走を視野に調整を進めている。16日、所属するキャロットクラブが公式ホームページで発表した。
ラッセルボールディングSは総額300万オーストラリアドル(約2億9300万円)という高額賞金を誇る注目レースだ。2019年に創設された新興重賞で、昨年から現在の名称に変更された。短距離戦ながら世界中の実力馬が集う国際色豊かな舞台として評価を高めている。
シュトラウスはデビュー以来、マイル、1800メートル、スプリントと多様な距離を経験し、逃げから追い込みまで幅広い脚質を試されてきた実績を持つ。今年6月のCBC賞では鋭い末脚で3着に食い込み、スプリント適性を示した。手綱を握った杉原騎手は「千二はいいのかな、という印象は正直あります。」と手応えを語った。
現在は福島県のノーザンファーム天栄で調整中。海外遠征の最終決定は今後の状態次第となるが、陣営は豪州遠征を強く意識。豪州芝1300mの高速決着にも対応できるかが鍵となりそうだ。
国内外で多彩な舞台を経験してきた4歳馬が、ついに世界挑戦の第一歩を踏み出すか。シュトラウスが南半球の大舞台で新たな歴史を刻む日が近づいている。

