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【JRA京都金杯2026予想】ランスオブカオス地力上位、吉村コンビでV獲りへ

2026/01/01 05:00
【JRA京都金杯2026予想】ランスオブカオス地力上位、吉村コンビでV獲りへ

前走のリゲルステークスを快勝し、京都金杯へ駒を進めてきたランスオブカオスは、完成度と地力を兼ね備えた存在だ。前走のリゲルSはまずまずのスタートから一度控え、好位で折り合いを付ける理想的な運び。3~4コーナーでは中団から内より3頭分ほど外を回り、直線では馬場の真ん中を一瞬の脚で抜け出して押し切った。力と操縦性の高さを存分に示す内容だった。

2走前のスワンステークスでも同様の競馬で3着に好走し、その前のNHKマイルカップでは強豪揃いの中で5着を確保。NHKマイルCはハイラップの差し競馬となり、先行勢が総崩れする厳しい展開だったが、好位で流れに乗りながら唯一掲示板に残ったのがランスオブカオスだった。スタートの速さと地力がなければ成し得ない結果であり、展開不利を跳ね返した価値は大きい。

2歳時には同舞台で行われた朝日杯フューチュリティステークスで3着に好走しており、京都マイルへの高い適性も証明済みだ。この一戦ではスタート直後に不利を受けながらも、道中はインで脚を溜め、直線で馬場の中央へ持ち出す的確な進路取り。スローの立ち回り戦という特殊なレース質に完全に対応し、初G1で結果を出した点は評価に値する。

今年のチャーチルダウンズカップでは、その能力がさらに研ぎ澄まされた。スタートからゴールまで一切の無駄がない立ち回りで、直線ではわずかなスペースを鋭く突いて完勝。重賞初制覇を飾り、4歳世代でも上位の存在であることを明確に示した。続くNHKマイルCでは進路取りの差もあり5着に終わったが、鞍上が自らの判断を省みる姿勢からも、人馬の信頼関係の深さがうかがえる。

中2週のローテーションとなるが、状態面に不安はない。25日の1週前追い切りでは栗東CWコースを単走、馬なりのまま6ハロン87秒0-ラスト1ハロン12秒0をマーク。全体、終いともに無理のない動きで、前走の反動は見られず、確かな上積みを感じさせる内容だった。デビューから一貫して手綱を取る吉村騎手とのコンビも成熟期に入り、人馬の呼吸は合っている。充実の4歳シーズンに向け、チャーチルダウンズカップに続く重賞勝ちを狙える態勢は整った。

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