【ローズS予想2019】スイープセレリタス、母の足跡辿り切符獲りへ
父母ともにG1馬というと良血には違いありませんが、驚くほどの配合とも言い切れなくなってきています。ですが、同一G1でワンツーを決めた馬同士の配合というと中々珍しいのではないでしょうか。2005年の宝塚記念ではスイープトウショウが1着、ハーツクライが2着となりました。お互いに現役時代にファンの多かった馬だけに、その仔スイープセレリタスが重賞の舞台へ立てたことに感慨を覚えているファンも多いのではないでしょうか。今週のローズステークスへ、母スイープトウショウも勝利した秋華賞への最終切符獲得をかけて出走を予定しています。
父とも母とも縁のなかった美浦・藤沢厩舎の管理となったスイープセレリタスですが、藤沢調教師の狙いかどうか不明ですが、デビューから3戦はスイープトウショウの主戦だった池添騎手、その後はハーツクライの代表レースでもあるディープインパクトを負かし大金星ともなった有馬記念を含み、現役後半でコンビを組んでいたルメール騎手を起用という計らいを見せています。前走はテン乗りの戸崎騎手で3勝目をあげ3人のジョッキーがそれぞれ1勝ずつをあげました。
今回は初の阪神競馬場への輸送、重賞も初めてとなるため不安要素も多いところですが、この血統背景のため最後の一冠にはなんとか出走して欲しいと思う競馬ファンは多いことでしょう。対するは2歳女王ダノンファンタジーや、桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ、そして先週のトライアル・紫苑Sでも優勝し今秋絶好調の前走のパートナーである戸崎騎手が騎乗するフローラSの勝ち馬ウィクトーリアといった春の実績馬が多数参戦してきます。
3勝しているため収得賞金でも出走の可能性はありますが微妙なラインにあるため、今回手綱が戻ったルメール騎手の最低限の仕事は3着内の権利獲得にあるといえそうですが、本戦でのことを考えると1,2着からの参戦で夢をつないで欲しいという願いもあります。
その他にもジェンティルドンナの初仔モアナアネラも北村友一騎手で参戦し、登録12頭と頭数こそ多くないもののハイレベルなトライアルが期待できそうです。