【JRA谷川岳ステークス予想2023】アドマイヤビルゴ✕今村聖奈騎手、人馬ともに初の60kg克服なるか？

新潟競馬の日曜メインはマイルのリステッド「谷川岳S」が開催。昨年の毎日杯の覇者・ピースオブエイトや、新潟2歳S・2着のアライバルなど、重賞戦線で活躍してきた馬が多数参戦。

中でも注目したいのが、前走のカシオペアS・1着から参戦するアドマイヤビルゴだ。

昨秋は初戦のポートアイランドSで3着、カシオペアS・1着と好調に秋をスタートさせた。しかし、今年は年始の中山金杯で始動予定だったが、爪を痛め止む無く休養。今回は満を持しての復帰戦となる。1800～2000mあたりの中距離路線を主戦場としてきたが、昨年からマイルも使われ距離を短くして結果を出し、新潟のマイルで連勝を狙う。

ただ、ポートアイランドS、カシオペアSといずれもスローペースで展開が向いた面もあり、まだ過信できないところがある。6億円で落札された高額良血馬ということでデビュー当時から期待されていた馬で、今回は鞍上は武豊騎手から今村聖奈騎手へと乗り替わり、斤量も過去最大の60kgを背負ってと、手綱を握る今村騎手にとってはプレッシャーのかかる一戦となる。

とくに60kgは今村騎手にとっても初となる斤量で体重的に錘をだいぶ載せることになるはず。また、430kgと小柄なアドマイヤビルゴにとっても酷な重さとなる。

それでも他レースへの掛け持ち登録はなく、陣営はここを狙ってきいる。安田記念あたりへの叩きなのかただの冷やかしなのか陣営の意図は不明だが、平坦の新潟は合いそうという期待もある。スピード能力は高い小型な馬で、平坦コースならこの馬の非力の部分もそこまで大きな不安材料とはならなそうだ。

また、母系は欧州血統で母はフランスのマイルG1でというマイラー血統で、マイルへの適性も見込める。欧州色強めな母系の血統から、古馬になってから覚醒してくるということも考えられるだろう。芝中距離のリステッド競走3勝と実績も上位。能力自体は高い馬であることは間違いない。

斤量、乗り替わり、長期休養明けと決して楽な条件ではないが、新潟のマイルは走ってくれる条件と見て有力視したい。個人的に復帰を楽しみにしていた馬でもあり、ここを快勝して大舞台へと駒を進めてもらいたい。