スピード・先行力のないダイワメジャー産駒

ダイワメジャー産駒の売り・強みはスピード・先行力・持久力(持続力)の3本柱だが、まれにスピードや先行力のない産駒がいる。

スピードだけが不足した産駒の場合にはダートの短距離という選択肢もあるのだが、スピード不足の場合には大体が先行力も不足しているのでその場合にはダートという選択も難しいし、そもそもダイワメジャー産駒は総じてダート適性はそれほど高くない。

したがってそういったタイプが行き着くところは芝の中距離を飛ばして長距離になることが多い。短距離ではスピード・先行力が不足していても長距離であれば強引にでも先行することができ、持久力、粘り強さのみを活かす形で、瞬発力負けしないようにどんどん距離を伸ばし長距離に活路を見出すことになる産駒がまれにいる。

これらの傾向はダイワメジャー産駒に限らず、どの種牡馬の産駒にもある程度同様のことは言えると思うのだが、ダイワメジャー産駒の場合には他の種牡馬と異なり、瞬発力があるとか末脚が切れるということがほとんどなく、脚を溜める競馬をすることがないため、より顕著に得意距離などが産駒に現れており、脚質や勝ちパターンなども似たタイプの産駒が多く、産駒の特徴の振れ幅が非常に小さい分かりやすい種牡馬なのである。

ダイワメジャー産駒の本懐はあくまでスピード・先行力・持久力(持続力)の3本柱を活かした芝のマイル前後であることは疑う余地がない。それ以外の条件に出走することは3本柱ではなく持久力の1本に加え、強引にでも先行することでなんとか2本柱で戦っている状況と言え、そんな本懐ではない条件でどんなパフォーマンスをするのか、長距離に出走しているダイワメジャー産駒には常に注目してしまうのである。