【東京大賞典2025予想】ミッキーファイト、ナルカミの牙城を崩すのはどの馬か?

29日はいよいよダート競馬の総決算「東京大賞典」が開催される。1着賞金は1億円と地方交流重賞の中でも屈指の高額レースで、名実ともに年末ダート路線の大一番だ。過去10年を振り返ってもJRA所属馬が圧倒的な成績を残しており、今年もその流れは変わらないと見ていい。昨年の覇者フォーエバーヤングの参戦はないものの、今年もレベルの高いメンバーが揃った。
注目の1頭は、前走チャンピオンズカップで3歳馬ながら1番人気に推されたナルカミだ。サンダースノー産駒の同馬は、これまで右回りコースで4戦4勝と無敗を誇っており、得意条件に戻る今回は巻き返しが期待される。逃げ、先行策で結果を残してきたタイプだけに、古馬の一線級を相手に同じ競馬で押し切れるかどうかが最大のポイントとなる。東京大賞典は、ナルカミにとって改めて真価が問われる試金石の一戦だ。
同じ美浦・田中博康厩舎からは、帝王賞、JBCクラシックを連勝中のミッキーファイトも参戦する。ドレフォン産駒の4歳牡馬で、こちらも右回りダートを得意とし、通算成績は6戦4勝。主戦のC.ルメール騎手が引き続き手綱を取る予定で、安定感と実績はメンバー上位だ。勢いという点ではこちらが一歩リードしており、田中博康厩舎は強力な2頭出しで東京大賞典制覇を狙う。
その2頭に待ったをかけたいのが、シニスターミニスター産駒の6歳牡馬キングズソードだ。長期休養明け後は日本テレビ盃4着、JBCクラシック4着と、実績を考えればやや物足りない結果が続いている。ただし、右回りダートでは通算8勝と抜群の適性を誇り、舞台替わりは大きなプラス材料となる。鞍上には今年好調の岩田望来騎手を迎え、人気を落とすようなら馬券的な妙味は十分だ。
実績馬、上がり馬、復権を期す伏兵が揃った今年の東京大賞典は、例年以上に見応えのある一戦となる。ダート2000mという舞台で、年末の頂点に立つのはどの馬か。力関係を見極めたい重要なレースだ。

