【札幌2歳ステークス2024】伏兵トップオンザヒル、タフ馬場への適性&勝負根性はメンバー上位!

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札幌競の土曜メインは2歳G3「札幌2歳ステークス」。洋芝の1800mという力のいるコースは、2歳馬にとって地力が求められる厳しい条件だ。過去にこのレースで好成績を収めた馬は、その後クラシック路線で活躍することが多く、過去10年の3着以内馬には2014年のレッツドーゴンキ(桜花賞勝利)、2022年のソダシ(桜花賞勝利)や、ユーバーレーベン(オークス勝利)、2021年のジオグリフ(皐月賞)など、多くのクラシック勝利馬が名を連ねている。

そのような地力を持った馬を見つけることがポイントとなる注目度の高い一戦で注目しているのは、エピファネイア産駒のトップオンザヒルだ。

前走の新馬戦を勝利し、1戦1勝で札幌2歳ステークスに挑戦。今回の出走馬12頭のうち、同じく新馬戦を勝った1戦1勝の馬は7頭とキャリア戦績はほぼ横一線。その中でもトップオンザヒルはとくにパワーとしぶとさがある馬と見る。

小倉競馬場の2000mのデビュー戦は少頭数7頭立ての中で7番人気と前評判は低め。雨の影響で不良馬場となったレースで、トップオンザヒルは果敢に逃げ、そのまま逃げ切り勝ちを達成。不良馬場の少頭数レースではスローペースになることが多いが、前走は向正面あたりで馬場に足を取られ、後続馬の進路を妨害。この時、自身もスピードが落ち、一瞬後続馬に交わされたが、すぐに立て直して再び先頭を奪い返すという強い根性を見せた。その後も4コーナーで再び後続に迫られる場面やヨロけるところも見られたが、しっかりと立て直し、人気上位馬が迫る中でも根性で抜かせず、見事に勝利を収めた。タフ馬場への適性、勝負根性はメンバー上位と言っていい。

斜行含めて道中の競馬はまだまだ改善が必要だが、素質やタフさからここも強い競馬を展開してくれると見たい。