【中京記念2025予想】激走期待の伏兵トランキリテ、少頭数で狙う末脚一閃

日曜の中京競馬場ではサマーマイルシリーズ第3戦となるG3・中京記念が行われる。サマーマイルシリーズは全4戦の短期決戦であり、第1戦を制したキープカルム、第2戦を制したカナテープがポイント面で優位な状況にある。シリーズ王者を目指す馬にとって、この中京記念での勝利は絶対条件といえる。
その中で注目したいのがルーラーシップ産駒の6歳牡馬トランキリテだ。トランキリテはサマーマイル第2戦・関屋記念に出走し4着に善戦、すでに3ポイントを獲得している。しかしシリーズ制覇を狙うためには勝利が不可欠。中2週という厳しいローテーションではあるが、今回の出走馬12頭のうち3頭が同じく関屋記念からの参戦であり、サマーマイルチャンピオン争いは熾烈を極める。
関屋記念のトランキリテは直線で好位置を確保し、あとは抜け出すだけという絶好の場面で3着馬に先に進路を取られる不利を受けた。それでも上がり3ハロンはメンバー中2番目に速く、不利がなければ上位、ひいては勝利の可能性もあった内容だっただけに、今回は雪辱に燃える一戦となるはずだ。
鞍上は小沢騎手に乗り替わる。5年目の若手で、今期はすでに27勝を挙げ全国リーディング25位。重賞は未勝利ながら関西の若手有望株として注目されており、そろそろ大舞台での初勝利が期待される存在だ。
少頭数の12頭立てとなる今回は、前走のような進路妨害のリスクも減るはず。スムーズな競馬ができれば、鋭い末脚で突き抜ける可能性は十分にある。中京記念は前走の悔しさを胸にトランキリテと小沢騎手が人馬ともに初の重賞制覇を果たすシーンを期待したい。

