【朝日杯FS2017予想】かつてしのぎを削りあったライバルから最強コンビへ!「和田✕渡辺」のダブルシャープでG1制覇へ!
今週の日曜日は、2歳牡馬の最強馬を決める朝日杯フューチュリティステークスが行われます。朝日杯フューチュリティステークスが従来の中山競馬場から阪神競馬場となって以来、明らかにこのレースへ出走する馬のレベルが高まったと言えます。
今年も前走サウジアラビアロイヤルカップを好時計で快勝したディープインパクト産駒のダノンプレミアムをはじめ、同レースで1番人気で2着に食い込んだロードカナロア産駒のステルヴィオ、新潟2歳ステークスの覇者フロンティア、京王杯2歳ステークスの覇者タワーオブロンドン、同レース2着で函館2歳ステークスのカシアスなど実績馬達が出走してきました。
いずれの馬も血統面でもこれまでのパフォーマンスも優秀なのですが、私が注目しているのは地方競馬の出身、北海道競馬の出身のダブルシャープです。
ダブルシャープは、血統面こそベーカバド産駒でどちらかと言うと短距離馬のイメージが強い血統だと思いますが、これまでのパフォーマンスを見る限り、実績を持つ良血馬達に決してひけをとらないものを見せてくれているのです。
まず、札幌で行われたクローバー賞で今回人気になるであろうタワーオブロンドンに勝利。この馬に土をつけた唯一の馬というだけでも注目しておくべきでしょう。北海道シリーズではデビューが早くて経験を積んでいる北海道競馬の出身馬が活躍することはそこまで珍しいことではないのですが、クラシックシーズンが近づくにつれ中央出身の馬達が素質を発揮して通用しなくなることも多かったりします。ところがダブルシャープの場合、札幌2歳ステークスでは3着に食い込み、前走サウジアラビアロイヤルカップでは6着とはいえ勝ったダノンプレミアムからは0.6秒差、2着のステルヴィオからは0.3秒差と差のない競馬をしております。前走は初の左回りでしたが、前走まで走ってきた右回りに戻ることの上澄みも見込める点も好材料ですし、これまでの実績と良化される条件を考えればG1でも好走してくれるに違いありません。
今回北海道競馬所属から栗東の渡辺厩舎に転厩しての初戦となる訳ですが、環境の変化というマイナスは大きいものの、和田騎手への乗り替わりなどのプラス面がカバーしてくれるでしょう。直接は関係ないことではありますが、今年開業した渡辺薫彦調教師は、ナリタトップロードの主戦ジョッキーとして覚えているファンも少なくないでしょう。そしてその時のライバルとして有名であったテイエムオペラオーの主戦ジョッキーが和田騎手でした。その和田騎手が今回ダブルシャープの騎手としてG1に出走することは、なんとも不思議なめぐり合わせと言うか競馬のロマンと言うか、面白さを感じずにはいられないのです。かつてのライバルが調教師と騎手のコンビとなってG1に挑む。そこに地方馬出身の久々のG1制覇も掛かっているとなると、注目度は自ずと高まりますし応援したくもなってくるというものです。
という訳で朝日杯フューチュリティステークスは、北海道競馬出身のダブルシャープに久々の地方出身馬G1の夢と、かつてしのぎを削りあった渡辺調教師と和田騎手のコンビに大いに期待して、レースを楽しみたいと思います。