【JRAチャンピオンズC予想2024】ウィルソンテソーロ課題は“位置取り”、昨年2着の雪辱なるか?
秋のダート王者決定戦「チャンピオンズカップ」が開催。昨年覇者レモンポップの連覇も期待十分だが、昨年2着のウィルソンテソーロの雪辱Vにも大いに期待したい。
これまで先行してきた同馬だったが、昨年はスタートで出遅れたことで一転して控える競馬を選択。1000m通過60秒9というハイペースで差し・追い込み勢がなし崩しに脚を使わされた中、上がり最速の脚で追い込んでの2着は負けて強しの内容だった。
道中はしっかりと内をロスなく回れたからこそ脚が溜まったとも言えるが、今年も4枠8番と悪くない枠を引けており、条件は良い。昨年の内容からも中京特有の坂の登りでの加速は対応可能で、この条件なら買わざるを得ない1頭という評価をしたくなる。
問題は“位置取り”だ。枠は実際悪くないが、内に先行勢がいるのでこれについていけるテンの速さはない。1枠2番から楽に先行できるレモンポップ、その後ろに2枠4番のペプチドナイルがつけていきそうだ。外にも先行力の高い馬が多数おり、無理に外から行こうとすれば被せられる。この位置からだと中団の内にもぐり込んで追走していくかたちとなる可能性が高そうだ。
展開面の予想で評価を下げるファンも少なくなさそうだが、なんだかんだで毎度絡んでくる馬でもあり、この条件ならまだまだ買えると見る。
前走のJBCクラシックを制しようやく大きなタイトルを獲った。この一戦であと一歩足りない競馬から卒業することができたなら、昨年2着の雪辱も果たせよう。中央G1を制してダート王者の地位を不動のものと出来るかに注目だ。