【かしわ記念2016予想】新王者モーニン、新旧ダート王対決を制し中央地方競馬を制圧か!?

記事「【かしわ記念2016予想】新王者モーニン、新旧ダート王対決を制し中央地方競馬を制圧か!?」のサムネイル画像

ゴールデンウィーク三日間連続で盛り上がりを見せる、地方交流重賞の最終日。明日はかきつばた記念と兵庫チャンピオンシップに引き続き、かしわ記念が行われる。モーニンやコパノリッキーなどの中央勢新旧ダート王対決に加えて、地方最強馬の呼び声の高いソルテとハッピースプリント参戦により、非常に白熱した一戦となりそうだ。

また、ホッコータルマエこそ不在のメンバーであるが、フェブラリーS以上に真のダート王決定戦に相応しいレースと言えそうで、倉本自身も一競馬ファンとしてレース自体が純粋に楽しみである。そして、今回のコラムでは新王者モーニンを中心に、他の中央勢や地方組を順に追って解説していく。また、読者の方が気になる各馬の実力差や評価をピンポイントに突いてピックアップしていきたいと考えているので、ぜひ予想の参考にして頂ければと思う。

まずは、デビュー7戦目のフェブラリーSでG1制覇を果たしたモーニンを見ていきたい。7回走って6勝と素晴らしい成績を残している同馬であるが、最大の魅力はどのような展開や馬場でも一定の脚を使える安定感抜群の競馬である。また、唯一敗北を喫した武蔵野Sも、後方勢に有利な展開を早目に動く競馬による敗戦で、決して力負けとは言えないレース内容。その後の根岸SとフェブラリーSで敗れた2頭を負かしているように、よほど早い流れにならない限りは人気に応える形となりそうだ。そして、前走のフェブラリーSも底を見せていない勝利。さらに、2ヶ月の休み明けも仕上がりは問題なさそうで、外枠のここは期待できるだろう。

旧王者コパノリッキーや地方勢のソルテ、ハッピースプリントの評価は?!

次に注目すべき存在はコパノリッキーだろう。前走のフェブラリーSは内枠が響く敗戦で、全ての面において不向きな形を考えると大健闘の内容であった。また、今回は地方交流重賞で、頭数が少ないメンバー構成もプラス。内枠に不安が残るものの、1コーナーから2コーナー辺りで早目に外に出す形となればチャンスがあるはずだ。武豊騎手の乗り方にも注目したい。また、サウンドトゥルーも悪くない。ベストは直線の長い大井であるが、前走の川崎記念ではあのホッコータルマエを苦しめた。ゆえに、脚質的に不安があるものの、内枠を生かして早目に動く競馬ができればあっと言わせても不思議ではない。一方で、ノンコノユメは良い条件とは言えない。武蔵野Sでモーニンを破っているが、左回りにおける小回りコースでの適性はイマイチピンとこない。ただ、馬場自体は向きそうなので、サウンドトゥルー同様に乗り方が重要となりそうだ。

地方組からは最強馬2頭のソルテとハッピースプリントが参戦する。まずソルテは南関東のレースを7連勝中で、今最も勢いに乗る存在である。また、中央のOPで活躍していたタイムズアローやケイアイレオーネをぶっち切っており、中央G1勢相手に対しても決して力負けするとは言えない。さらに、逃げ馬が少ないメンバー構成も向いた条件で、スッとハナを切って前々でしぶとい競馬ができればあっと言わせる場面があっても不思議ではないはずだ。馬場次第では、本命にしても面白いと考えている。一方で、ハッピースプリントは前走の東京大賞典で6着、昨年のJBCクラシックでは5着に敗れた。正直なところ、強力メンバー相手にはややパンチ不足の印象で、今回の内枠も決して良い条件とは言えない。地方勢に関しては、未知の魅力にも期待してハッピースプリントよりもソルテを上に取りたい。

三日間連続で地方交流重賞について取り上げてきた。最終日のかしわ記念は夢の対決と言っても過言ではないレースで、地方馬を含めた真のダートマイル王者が決定する。先ほども取り上げたように、やはりモーニンが最有力候補の1頭で、それに続くのがコパノリッキーやソルテ、サウンドトゥルー、ノンコノユメ辺りだろう。ただ、2日前の雨の影響で難解な馬場が予想される。読者の方には当日の馬場状態などには細心の注意を払った上で、良い予想をして頂きたいと思う。