【鎌倉記念2017】今年も道営勢?4頭の遠征馬をチェック。

10月11日(水)川崎競馬のメインは、第16回鎌倉記念(SⅢ)。南関東ではここから2歳重賞戦線がスタートします。過去の出走馬を見てみると、12年の勝ち馬インサイドザパーク、14年3着のラッキープリンスは、翌年の東京ダービー馬へ。10年の勝ち馬キスミープリンスも、その後全日本2歳優駿3着、京浜盃2着、東京ダービー3着とクラシック戦線を沸かせました。

地方交流戦であり、全日本2歳優駿のトライアルという位置付けからもレベルの高いメンバー構成になりやすいということが窺えますね。今年の出走馬も要注目でしょう。

そしてもうひとつ、このレースの大きな特徴と言えば、「道営勢が強い」ということ。12年は2着クラグオー、3着ミータローから、13年の勝ち馬ニシノデンジャラス。14年は4着サダムリスペクトが最先着、15年ナイスヴィグラスは9着と奮いませんでしたが、昨年はストーンリバーが快勝し、ニシノデンジャラスに次ぐ道営勢2勝目。再び、道営旋風を取り戻しました。

今年は⑤番モリノラスボス、⑥番マッドドッグ、⑨番ダモンデ、⑩番ユニバーサルライトの4頭が参戦。実績一番は、前走盛岡の芝で重賞勝ちを決めたモリノラスボス。ダート界で一時代を築いたエスポワールシチーの初年度産駒で、同じく道営所属のヤマノファイトは既に重賞2勝を挙げる活躍。こちらもかなりの活躍が見込めそうで、経験という点でもこの馬が一番でしょう。

マッドドッグの前走は、重賞2勝馬サザンヴィグラスを完封と同時に1700mも克服と非常に内容の濃い一戦。すっと先行できるセンスの良さに追っての確かな伸び。輸送さえ克服できるようなら、当然有力候補の1頭でしょう。

ダモンデは、とにかく行く一手の馬。前が残る川崎はいかにも合いそうなタイプですが、ここまでの6戦はすべて1200mと距離延長が鍵に。先日の南部杯で7番人気ノボバカラを2着に残した吉原騎手の手腕に期待といったところでしょうか。

そして最後がユニバーサルライト。ハイペース先行でしぶとく踏ん張った前走は着順以上の評価。あの内容ならスタミナに不安はなく、血統面からも距離が延びてこそでしょう。4頭の中ではこの馬が一番面白い存在だと思います。

いずれにしても今年も道営馬優勢の雰囲気。馬券は道営勢から塗っていきましょう。