【JRA神戸新聞杯2025予想】人気と先行力が勝負の分かれ目!注目すべき有力馬と伏兵馬とは?

秋の菊花賞トライアル・神戸新聞杯は、世代の真価を問う一戦として今年も注目を集める。昨年は上位人気馬の決着で一見平穏に終わったが、実際のところは1番人気が3年連続で馬券圏外に消える波乱が続いている。単純な人気順では測れない難しさが、このレースの本質だ。
近年の傾向ではダービー出走組が圧倒的に優勢。昨年の勝ち馬メイショウタバルはダービーを取消したものの、実質的な前走は皐月賞。上位3頭はいずれもダービー出走馬だった。すなわち、クラシック路線を歩んできた馬が結果を出し続けている。ダービーでの人気や着順は重要ではないが、世代G1で上位に入った実績が評価材料となるのは確かだ。
馬券検討では、このレースでの人気そのものが大きな指標となる。1番人気はそろそろ巻き返す可能性が高く、5番人気までの2頭を押さえれば的中が近づく。加えて、夏場に古馬相手の条件戦を勝ち上がった馬も侮れない。昨年もダービー組に続く4、5着馬は古馬戦で結果を残していた。
脚質面では先行力がカギを握る。前で運べる自力型が人気を集めているなら、素直に信頼する手が有効だ。上がり勝負ではなく、自ら流れを作れる馬が台頭する舞台である。今年の注目は以下の4頭。
まずショウヘイ。京都新聞杯を制し、ダービー3着と世代トップ級の力を証明済み。調整過程も順調で、春からの成長も感じられる。完全な仕上がりではなかった前走からの上積みは大きいはずだ。
ジョバンニは世代同士なら流れひとつで勝ち負け可能な実力派。昨年のホープフルS・2着、不利があった皐月賞で4着と能力は上位だ。休み明けだが鉄砲駆けするタイプで一発の可能性を秘める。
エリキングはダービー・5着から参戦。ダービーでは後方からメンバー最速の上がり3F33秒4の脚で5着に押し上げた実力馬で、このメンバーなら勝ち負けして当然の存在。ここで結果が出なければ距離適性を疑われるだろう。
そしてアルマデオロ。名手・武豊が一貫して手綱を取っており、レースぶりに安定感が増した今が勝負時だ。夏はコンスタントに使われたので疲労は懸念だが、好調なら一発も期待できよう。
人気と実績、そして先行力。三要素を兼ね備えた馬が菊花賞への切符を手にする。神戸新聞杯は世代の頂点を狙う精鋭たちが真価を示す戦いとなる。

