【北九州記念2018予想】小倉重賞3代制覇がかかるアンヴァル、荻野極騎手へ初重賞制覇プレゼントなるか?
個人的に夏競馬の重賞の中でも一番面白いと思っているのが、小倉競馬場1200mで行われる
北九州記念です。
最大18頭立てにもなり、ハンデ戦と言うこともあって、スピード感、様々なレース展開と
予想からレースまで楽しめる時間はかなりのものがあると思います。今年も17頭が出走する予定でハンデも49kgから56kgと7kg差と面白さは維持しています。
そんな北九州記念で注目しているのは、3歳牝馬のアンヴァルです。
アンヴァルの父は初年度からアーモンドアイという怪物を出しているロードカナロア。母は小倉2歳Sを制し、北九州記念2着の実績もあるアルーリングボイスです。血統だけ見ても、如何にも1200mが得意そうですし、何よりもアルーリングボイスは小倉巧者で、そして祖母のアルーリングアクトもまた小倉3歳Sの覇者と現在2代で小倉の重賞を制している小倉が得意な血統なのです。
アンヴァルは小倉でデビューするも3着に敗れ、次走の小倉の未勝利戦で勝利しています。この時の時計が1分9秒0なのですが、同日行われた小倉2歳Sの勝時計が1分9秒1だったのですから、出走していれば、3代制覇を果たしていたという可能性もゼロではなかったでしょう。
残念ながら3代制覇はおあずけとなりましたが、今回の北九州記念で1年越しの3代制覇も夢ではないでしょう。今回同じく出走している3歳馬に、アサクサゲンキとラブカンプーがいるのですが、アサクサゲンキはその小倉2歳Sの覇者で、ラブカンプーはアンヴァルの勝った未勝利戦で2着の馬でした。3歳馬の比較だけで見ると、アンヴァルを含めた3頭の差はほぼないと言えるのですが、今回ハンデは、アンヴァルが50kgなのに対して、アサクサゲンキは53kg、ラブカンプーは51kgですから、実質1kgハンデが軽いのは好材料。この3頭は、今年の5月に3歳限定の葵Sでともに走って差のない競馬をしていますので、昨年から今年までほぼ力差はなかったすれば、1kgの差は大きいと言えるでしょう。
アンヴァルだけ古馬とは未対戦ではありますが、ラブカンプーが初の古馬とのアイビスサマーダッシュで2着と好走していることからも、この3頭の力は古馬となんら遜色ないことがわかります。古馬相手であってもアンヴァルが小倉重賞3代制覇を果たす可能性は十分にあると言えます。
鞍上は、今回同馬と初コンビとなる荻野極騎手です。荻野騎手は今年3年目でフリーで頑張っている若手のホープです。今の外国人ジョッキーや地方のトップジョッキーが活躍している中で昨年は47勝をあげております。今年はまだ15勝となかなか勝利数は増えてきていませんが、夏の小倉開催では北九州記念と同じ1200mの佐世保Sで逃げ切り勝ちを果たすなど奮闘しています。ここはアンヴァルの3代制覇への血のドラマを力にして、ぜひとも自身の初重賞を決めてもらいたいところです。真摯に騎乗していれば、きっとアンヴァルからのプレゼントがあるはずです。