【JRA注目新馬】アカイトリノムスメ半妹アスパルディーコ

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競走馬として偉大な記録を残した名馬だとしても、必ずしも産駒の成績に恵まれるわけではないというのは馬産の奥深さといえるでしょう。

それでも種牡馬は多くの子孫を残すことが可能なため、大物を輩出する機会は与えられる可能性もありますが、つらいのはその相手となる繁殖牝馬でしょう。

種牡馬は現役時代の成績や血統などにより年間数百頭という種付けもありえますが、繁殖牝馬からは非常に珍しいケースの双子を除けば年に最大1頭まで、不受胎の年も珍しくないということもあり、G1を制したような牝馬にとっては自身の成績を超えるような産駒に巡り合うことは非常に稀といえるのではないでしょうか。

そういった意味で、興味深い1頭が今週土曜新潟6レースに組まれている牝馬限定の芝1600m戦に出走予定となっているアスパルディーコです。

父はブラックタイド、母はアパパネという配合で、父、母ともに所有していた金子真人HDの所有馬となっています。

アパパネといえば、美浦・国枝厩舎からデビューし、オークスでは同着での勝利となった牝馬3冠達成が印象深い1頭で、主戦だった蛯名正義元騎手にとっても思い入れのある1頭といえそうです。

管理するのはその蛯名正義調教師というのも興味深いところもあり、アパパネの背中を知っている蛯名師が娘をどのように育てるのかも注目したいところです。

半姉に秋華賞馬のアカイトリノムスメがいますが、こちらはディープインパクト産駒ということでデビュー当初から注目されてきました。

ディープインパクトと同配合で誕生しているブラックタイドですが、競走成績ではディープインパクトに及ばないながらもキタサンブラックを輩出したことでも有名で、牝馬の大物誕生なるかという観点からも注目したい1頭となっています。

血統的にもライバルとなりそうなのが、キタサンブラック産駒で、半兄のアスコルターレがオープン2勝と活躍しており、叔母にローズS勝ち馬のタッチングスピーチがいるアスコルティアーモで、調教の動きもよいだけにこちらも注目の1頭となりそうですね。