阪神JFの前哨戦「KBS京都賞ファンタジーS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。

フェスティバルヒル（牝2、四位洋文厩舎）

10/29（水）栗東・CW（良）6F83.7－5F68.1－4F52.8－3F37.6－1F11.3（馬なり）

栗東CWコースで2頭併せ。古馬2勝クラスの僚馬アレナパラシオを5馬身先行させ、道中は控えて折り合いに専念。直線は楽な手応えのまま内から一気に進出し、そのまま相手を6馬身突き放して先着してゴールしました。1週前はCWコースで2頭併せを行い、6F85.0-1F11.6をマークしてクビ差先着。日曜にも坂路を軽めに流して入念に調整されており、中間の順調ぶりがうかがえます。非凡な瞬発力が武器で、最終追いで僚馬を圧倒している様子から、今回も引き続き持ち味を発揮できる状態で臨めそうです。

ブラックチャリス（牝2、武幸四郎厩舎）

10/29（水）栗東・CW（良）4F51.4－3F36.1－1F11.5（馬なり）

浜中俊騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。3歳1勝クラスの僚馬グリプトグラフィと3歳1勝クラスのドゥラエテルノを先行させ、道中は控えて折り合いに専念。4コーナーで最内から一気に前へ出ると、直線は馬なりのままラスト1F11秒5をマークしてグリプトグラフィに半馬身、ドゥラエテルノに5馬身先着してゴールしました。1週前は浜中騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、5F65.4-1F11.1をマークして併入。ラスト2Fは11.0-11.1の好ラップを刻んでおり、これまでの追い切りと比較しても断トツのパフォーマンスです。鞍上の手は殆ど動いておらず、馬なりでこの内容なら絶好調と見て良いでしょう。

ショウナンカリス（牝2、加藤士津厩舎）

10/29（水）美浦・坂路（良）4F53.6－3F39.3－2F25.5－1F12.6（強め）

美浦の坂路で2頭併せ。序盤はゆったりと入り、直線は外から強めに追われて脚を伸ばし、1馬身遅れてゴール。相手には遅れましたが、小気味いいフットワークで状態の良さを感じさせる走りでした。1週前はWコースで3頭併せを行い、5F66.3-1F11.5をマークして1頭と併入、もう1頭に先着してゴールしました。3頭合わせの真ん中でもしっかりと折り合えており、直線は後ろから来る馬にも焦ることなく鞍上の指示に反応してスピードに乗せることができています。最終追い切りは併せ馬に遅れていますが、それよりも課題であった不器用さに改善が見られた点を高く評価したいと思います。