【ブラジルC予想2016】安定感抜群モズライジン

UAEダービー優勝・米三冠への挑戦と世間を賑わしたラニの挑戦で、菊花賞の裏ながら俄に慌ただしくなってきたブラジルカップ。ラニにとっては初の古馬との対戦となり、すんなりと凱旋レースを飾るというわけにはいかなさそうだ。

中谷騎手とコンビを組むモズライジン。現状は1600万条件の身ながら、準オープンでも、オープンでもここ4戦連続2着と抜群の安定感を誇るが、裏を返せば決め手に欠けると言う事になる。デビュー5戦目から長い間コンビを組む中谷騎手も何とか打開策をみつけるべく日々必死だ。中谷騎手は、お手馬はお世辞にも多いとは言えないが、ダートコースでの騎乗ぶりには関西の調教師からの信頼も厚く、中谷騎手の事を悪く言う競馬関係者はいない。騎乗数が少ないながらも、しっかりとレースでは乗れない馬の調教にも乗って稽古をつけたりと、中谷騎手の努力は皆知っている。

ライバルはアポロケンタッキー

ブラジルCに最終登録をしているメンバーでは人気上位に推されるであろうアポロケンタッキーも、昨年の晩秋Sで大激戦の末破っている。舞台は奇しくもブラジルCと同じ、東京ダート2100mだった。アポロケンタッキーは重賞でも通用する馬にまでなった。モズライジンもきっかけ一つで、重賞でも十分勝ち負けになる。先ずは目の上のたん瘤とも言える宿敵アポロケンタッキーを撃破し、準オープンの身からオープンに昇格し、同じ番付に並びたい。よく、条件戦を1回で勝ち上がり、昇級して通用しなくなるなら、2着・3着を繰り返して確実に賞金を稼いだ方が良いと言うが、それは実力のない馬に限った事で、モズライジンは力があるから早くオープンに昇級したい。