米競馬における芝路線の女王決定戦「ブリーダーズカップフィリー＆メアターフ」。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

シーザファイア（牝4、A.ボールディング厩舎）

パリロンシャン競馬場で行われた2000mのG1・オペラ賞で2着だったシーザファイア。まだG1タイトルには手が届いていませんが、G1を11戦して【0-2-4-5】と6度の入線を果たしており、前走のオペラ賞では進路取りに手こずりながらもクビ差の2着に好走。2走前の英インターナショナルSでもオンブズマン、ドラクロワと同じ上がり3F34秒台の脚を使って4着に善戦しており、瞬発力はG1級と言えます。相手関係が楽になるここはチャンス十分でしょう。

シンデレラズドリーム（牝4、C.アップルビー厩舎）

昨年の同レースで2着だったシンデレラズドリームは雪辱を果たすべく今年も参戦。昨年は後半馬群が凝縮した中でも最内で折り合ってロスのない競馬で脚をため、勝負どころではエンジンがかかるのにやや時間を要しましたが、スピードに乗ってからは一気に進出し、3着馬のディディアとの2着争いをハナ差で制しました。勝ち馬との差も半馬身差と僅かで、勝ちに等しい内容でした。今年は遠征続きだった昨年よりも余裕のあるローテーションで、BCでの雪辱を目標に着々と準備を進めてきている点も好感が持てます。

ゲゾラ（牝3、F.グラファール厩舎）

前走の凱旋門賞・13着から巻き返しを狙うゲゾラ。直前の雨でタフな馬場となり、位置取りも後ろ過ぎ、かつ道中の緩みがない瞬発力勝負と展開面でも向かずと、条件が合わなかった印象です。6月の仏オークスでは、直線で馬群を捌いて抜けだし、ゴール寸前で先頭に立つ豪快な差し切り勝ちを果たしており、末脚がハマる展開なら脅威となる存在。フットワークが軽く、高速馬場なら無視はできないでしょう。凱旋門賞後のダメージが見られなければ警戒しておきたい1頭です。