【京都大賞典2021予想】天皇賞秋への重要ステップ!アリストテレスやモズベッロなど出走予定馬を考察
阪神競馬の開幕週を飾る重賞は、多くの有力馬が秋の始動戦として使う「京都大賞典」です。1着馬には天皇賞秋への優先出走権が与えられるレースで、秋の中長距離G1を目指す実績馬たちがそのステップとして利用するレースとなっております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので、各馬を考察していきたいと思います。
アリストテレス(牡4、音無秀孝厩舎)
今年初戦のアメリカJCCを快勝し、重賞初制覇を果たしたアリストテレス。春の天皇賞でも4着に好走しますが、前走の宝塚記念では見せ場なく9着敗退。得意の中距離でしっかり脚を残して勝負という色気を持った勝ちに行く競馬でしたが、直線は伸びませんでした。明確な敗因がつかめておらず、阪神で3連敗中ということで引き続き不安は残りますが、昨年9月に勝利した小牧特別以来のコンビとなるM.デムーロ騎手をコンビに迎え、復権を狙います。
モズベッロ(牡5、森田直行厩舎)
今年の大阪杯の2着馬、モズベッロ。東京1800mの毎日王冠と両睨みでしたが、阪神2400mの京都大賞典を選択。東京よりも阪神の中距離の方が合いそうで、出走メンバーやレース条件を考えれば妥当の選択と言って良いでしょう。前走の宝塚記念では8着に敗れましたが、時計の出る馬場で外枠から出遅れスタートとロスの多い競馬でした。タフな馬場に強いタイプで開幕週の馬場ではどうかと今回も馬場の条件は向かなそうですが、大阪杯ではコントレイルとグランアレグリアに堂々先着しており、力はある馬です。この後の天皇賞秋へ弾みを付けられるかに注目です。
ヒートオンビート(牡4、友道康夫厩舎)
重賞初挑戦となった前走の目黒記念で2着に好走したヒートオンビート。阪神コースは7戦して6戦が連対と好成績で、コース適性は抜群です。古豪が多い中、まだまだ若い4歳馬なのも魅力で、父キングカメハメハ、母は2011年の桜花賞馬マルセリーナと血統的にまだまだ伸びしろが見込める素質馬です。前走の目黒記念は2着に惜敗しましたが、上がり32秒4の末脚は使えており、勝ち馬コスモキートスとは3キロの斤量差あったことを思えば、上々の内容です。一線級相手にどこまで通用するか、楽しみな一戦となります。