京都競馬の開幕週を飾る重賞は、多くの有力馬が秋の始動戦として使う「京都大賞典」です。1着馬には天皇賞(秋)への優先出走権が与えられるレースで、秋の中長距離G1を目指す実績馬たちがそのステップとして利用するレースとなっております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

アドマイヤテラ（牡4、友道康夫厩舎）

前走の目黒記念を快勝したアドマイヤテラ。菊花賞・3着で高い素質馬であることを証明し、続く大阪ハンブルクCでは渋った馬場をものともせずに快勝し、着差以上の強さを示しました。前走の目黒記念ではスローからのロングスパート戦を制し、長めの距離でこそ真価を発揮するタイプを印象付けています。斤量57.5キロを軽く感じさせるほどのハイパフォーマンスで、春の2戦はいずれも僅差ながら危なげない連勝。気性的な成長も著しく、さらなる上積みが期待されます。

ショウナンラプンタ（牡4、高野友和厩舎）

前走の宝塚記念・4着から参戦するショウナンラプンタ。タフな馬場や大外枠など不安材料が揃った中でも4着に善戦。緩めの馬場と持久力勝負への適性は高い1頭です。中団追走から早めに動いて脚を使い切っての3着で、負けて強しの内容でした。ワンパンチ足りずに勝ちきれない馬という印象も受けますが、近2戦はハイレベルな長距離G1で活躍。長距離で崩れずに力を出しており、今回も条件は問題なし。2200mは神戸新聞杯・3着や日経新春杯・2着などの実績がある得意距離で、ここは悲願の重賞タイトルを手にするチャンス大。

サンライズアース（牡4、石坂公一厩舎）

前走の天皇賞春・4着から参戦するサンライズアース。すんなり先行はできずに道中の行きっぷりも今一つでしたが、後半押し上げて4着に善戦。最後は差し勢の瞬発力に屈するも、自分で動いての4着は評価できます。2走の阪神大賞典ではハナに立って逃げていき、途中で番手に控えるも、直線であっさり交わして6馬身差の圧勝。スローの楽逃げからのペースアップ競馬や番手からの競馬もできる先行力の高い馬で、長い距離でもしぶとく粘れるスタミナも兼備。今回も自慢のスタミナを生かして2つ目の重賞取りを狙います。