【凱旋門賞2021予想】第100回を迎える世界最高峰のレース!クロノジェネシスやスノーフォールなど出走予定馬を考察
今週3日は、フランスのパリロンシャン競馬場で世界最高峰の中長距離最強馬決定戦として知られるレース「凱旋門賞」が開催します。昨年はコロナ禍で止まっていた日本馬の海外遠征も、今年はドバイミーティングに参戦するなど、ようやく活気が出てくるようになってきました。日本で最も盛り上がる海外G1レースなだけに、今年も注目の一戦となるでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので、各馬を考察していきたいと思います。
クロノジェネシス(牝5、斉藤崇史厩舎)
今年宝塚記念連覇を果たしたクロノジェネシス。現地の叩きなしのぶっつけ本番ということでパリロンシャン競馬場への対応力は未知数ですが、スタミナ豊富な持久力タイプで、道悪も全く問題なし、父バゴも凱旋門賞を制しているように、血統的にはドバイの芝より欧州の馬場の方が合いそうです。2走前はドバイシーマクラシックで2着と海外遠征は経験済みなのも好材料。そのドバイの勝ち馬は欧州最強クラスのミシュリフで、叩き合いの末クビ差の2着という展開ひとつの内容でした。そのミシュリフは凱旋門賞を回避することになり、追い風も吹き始めているここは好勝負が期待できそうです。
スノーフォール(牝3、A.オブライエン厩舎)
今年の英オークスを16馬身差で勝利したディープインパクト産駒のスノーフォール。初めてのパリロンシャン競馬場で挑んだ凱旋門賞の前哨戦、ヴェルメイユ賞では2着に惜敗しました。それまでの強さを思えば少々物足りない走りでしたが、スローペースで位置取りの悪さも考えると仕方のない競馬だったとも言えるでしょう。2走前のヨークシャーオークスではデコボコ馬場でハイペースというタフな展開の中、残り4Fからスパートしてしっかり保って4馬身差の快勝と、斤量差4kgを加味しても驚嘆のスタミナとスピードです。タフな馬場、タフな展開となればこの馬の独壇場も有り得そうです。日本産馬が勝てば欧米以外の生産馬としては初の凱旋門賞制覇となるだけに、国内でも注目度の高い1頭です。
アダイヤー(牡3、C.アップルビー厩舎厩舎)
今年の英国ダービー馬で、キングジョージでもラブやミシュリフを下したアダイヤー。4月に英サンダウンパーク競馬場で行われたクラシックトライアルは追いこみ届かずの2着、5月の英ダービートライアルは終いが甘くなっての2着とワンパンチ足りない印象でしたが、本番の英ダービーでは好位最内から突いて4馬身半差の快勝、続くキングジョージも道中2番手キープから抜け出して2着に1馬身半差で快勝し、英ダービー勝利がフロックでなかったことを証明しました。前哨戦のニエル賞は後肢に軽い感染症が見つかったため、直行のローテーションとなった点は気がかりですが、ここへ来てメキメキと力を付けてきている今なら勝機は十分。95年以来となる欧州三冠達成も視野に入っているだけに、目が離せない1頭です。