【中日新聞杯2025予想】勝ち馬の条件は“人気・所属・ローテ”にあり

今週土曜の中京メインは、芝2000メートルで行われる3歳以上オープンのハンデG3・中日新聞杯だ。
このレースは2017年から12月開催となったことで、傾向が大きく固まりつつある。過去8年の勝ち馬は9番人気以内に収まっており、10番人気以下の大穴が頭まで突き抜けるケースは発生していない。波乱含みのハンデ戦ではあるものの、勝ち馬に関してはある程度人気ゾーンで収まる「適度な荒れ方」が特徴といえる。
所属別の成績を見ると、関東馬が1勝、関西馬が7勝と極端な偏りが出ている。関東馬の勝利は2017年のメートルダールが最後で、ここ数年は苦戦が続いている。今年の関東馬は2頭のみで、弥生賞2着から皐月賞へ挑んだリアルスティール産駒の3歳馬ヴィンセンシオと、オクトーバーステークス5着と休み明けでまずまずの走りを見せたマイネルモーントが臨む。しかし、データ的にはやはり厳しい戦いを強いられる可能性が高い。
一方、最も注目すべきは「京都のオープン戦組」という相性の良さだ。直近では2020年のポッケリーニ、昨年のデシエルトが前走京都のオープンレースから参戦し勝利している。特にアンドロメダステークス組は複勝圏内に頻繁に顔を出しており、中日新聞杯との相性が抜群といえる。今年もこの路線からは、除外対象でもあるウインエーデル、マイネルケレリウス、マイネルメモリーに加え、確実に出走できるシェイクユアハート、レッドバリエンテが参戦予定で、人気を問わず馬券検討には欠かせない存在となる。
ハンデ戦らしい混戦模様に加え、データが指し示す明確な傾向も絡み合い、今年の中日新聞杯も一筋縄ではいかない。京都組の勢いを信じるのか、混戦を力でねじ伏せる馬を選ぶのか、予想の腕が試される一戦となる。

