ノーザンファーム破竹の勢いも来年春はどうなる?
ノーザンファームといえば日本を代表する競走馬の生産牧場となっていますが、今年は特にその存在感が際立った1年といえます。アメリカで行われたブリーダーズカップで日本馬が2勝を挙げた快挙のニュースが入ったばかりですが、ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌともにノーザンファーム生産馬ということもあり、世界に与えたインパクトは大きいのではないでしょうか。
潤沢な資金力に根ざす部分もありますが、海外から積極的に新しい血を導入していくことで多種多様な種牡馬、繁殖牝馬を提供し続けているのも、大手牧場の強味といえるでしょう。
そんなノーザンファームですが、今年は国内でも偉業といえる記録を残しています。先月行われた秋の天皇賞をエフフォーリアが制したことにより、2018年の春から今年の秋まで、現在生産馬が天皇賞を8連勝中となっています。
これまでのノーザンファーム生産馬の同一G1制覇は、今年の宝塚記念をクロノジェネシスが勝利したことにより2015年から今年まで7連勝というのが最多記録でしたが、春と秋で分かれてはいるものの、天皇賞8連勝でさらにその記録を塗り替えた形となっています。
破竹の勢いといえるノーザンファームですが、来年の春の天皇賞で生産馬による天皇賞9連勝を狙うのはそう簡単でもなく、長距離砲のフィエールマンは種牡馬入りしており、今年の勝ち馬ワールドプレミアは引退が決まり、さらに今年の秋の天皇賞勝ち馬のエフフォーリアは皐月賞、秋の天皇賞勝利こそあるものの、3000mを超える距離に来年挑むかどうかは未知数といえるだけに、来年どのようなラインナップで春の天皇賞に挑むのか、注目しておきたいですね。