【菊花賞2024予想】アーバンシックは危険な人気馬?付きまとう距離不安

3歳クラシックの最終戦「菊花賞」がいよいよ開催。人気の中心はスワーヴリチャード産駒期待の星・アーバンシックだ。

皐月賞は4着、ダービーは11着と二冠では結果を出せず、何としてもこの最終戦を獲りたいところだろう。前走のセントライト記念は最内枠からスタートで出遅れるも、その後は完璧な立ち回りで脚を溜め、直線は上がり3F最速の34秒0の脚で差し切って快勝した。

前走の勝ちっぷりは強かったが、出遅れが多く、掛かる面もあり、競馬も器用なタイプでは無く、再現性があるのかはまだ疑わしいところがある。能力は上位だが、何と言っても“距離”が最大の不安材料となる。近年の菊花賞はラスト4Fあたりまで流して、4Fからのロングスパート勝負となることが多いため、必ずしもスタミナ勝負になるというわけではない。2200mまで追走できる持久力、そこからのペースアップに対応できるギアチェンジ能力、最後のロングスパートを勝ち切れる持続力といったように、スタミナに加えて総合力の高さが求められる一戦でもある。

2400mのダービー・11着はスタミナ不足で負けた印象も受けるので、スタミナについては少々不安がある。また、気性についても前走ではある程度改善していたところも見られたが、ダービーまでのレースぶりを考えるとまだまだ成長途上と見る。

ルメール騎手とのコンビと前走の勝ちっぷりから人気を集める1頭となりそうだが、普段のレースでの位置取り、気性難、不器用さ、初の関西輸送と見て見ぬふりができない不安要素が揃っているのも事実。当日のテンションや馬体には注視する必要があり、上記の不安要素が解消されるくらいのプラス要素が見られない限りは、印は弱めに打ちたい。