【ダービー予想2017】ダンビュライト、武豊の積極的なレースメイクに期待

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皐月賞では12番人気と低評価だったダンビュライト。しかしその低評価を覆して3着に入着し、ダービーへと駒を進めてきた。

人気上位がこぞって圏外に飛んで波乱の決着となった今年の皐月賞。素直に皐月賞の上位組を信頼するのは危険かも?と不振がるファンも少なくないだろう。今回はそんな上位組の一頭、ダンビュライトについて考察してみたいと思う。

安定感はあるが、勝ちきれないタイプ?

ダンビュライトは父ルーラーシップ、母タンザナイトという血統。ルーラーシップ自体は芝で活躍した馬であり、その父であるキングカメハメハも日本ダービーを勝つなど芝で大いに活躍した馬なのだが、キングカメハメハ産駒はホッコータルマエのようなダートで活躍する馬を多く輩出している産駒。ルーラーシップ産駒にもその特徴は現れており、ダンビュライトと並ぶ現在での代表産駒であるアディラートはダート馬というように、ダートで結果を残している馬が多いのが特徴としてある。

また、ルーラーシップ産駒の特徴としては速い時計の競馬には対応できないというものもある。ルーラーシップ自体、時計が速い競馬になると善戦はしても切れ負けすることが多く、勝ちきれないレースが多かった。その傾向は産駒にも引き継いでおり、ダンビュライトの[1-1-3-1]という成績からもその特徴は少なからず現れているのではないだろうか。重賞で2着1回3着2回と常に安定した成績を残していたにも関わらず、皐月賞では成績で劣る馬たちにも人気で負けて、戦績からは考えられない12番人気という低人気になったのもこういった点が少なからず関係しているのだろう。

予想を覆して3着と善戦したのは、結果的にはスローペースから直線一気といった瞬発力で決まる苦手な競馬にならなかったのが大きい。これが瞬発力で決まる競馬となっていたら、唯一掲示板を外して13着と惨敗した朝日杯FSのように切れ負けして惨敗していた可能性もある。その意味ではダービーでこの馬が勝てるかどうかは、どういったペースの競馬になるのかといった展開に頼る部分が大きい。

自分の競馬が出来さえすれば?実は買える材料は多し!

それでも自分の得意な競馬ができさえすればG1で3着に入れる実力はある。皐月賞では早めに抜け出して押し切ろうとするも、直線で不利を受け3着だった。武騎手も「不利がなければ勝っていたかもしれない」とコメントしているように、もっと上の順位も見えたし強い競馬をしたのは確か。個人的にはパフォーマンス的には勝馬のアルアインよりもこちらの方が強い競馬をしたと思っている。

ここまで不安要素を多く取り上げてきたが、実は買える材料も多い。ゲートの良さ、気性の良さがある馬で、鞍上の武豊騎手とは手が合ってそうだ。道中ペースが落ちても掛からず対応できるし、皐月賞のようにペースが引き上げられても最後も末脚を長く使える馬なので、理想としては、先行して積極的にペースを作り、瞬発力で勝負したい馬をつぶして自分の得意な競馬に持ち込んでいくことができれば、今回も馬券圏内に食い込んでくる可能性は高い。武豊騎手の積極的なレースメイクに期待したい。

このあたりは枠、馬場、武豊騎手の技量によるところも大きいと思うが、今年のダービーは前に強いのが見当たらなくプレッシャーも少なそうなので、この馬向きの競馬ができる可能性は高い。強いていればクリンチャーの出方が気になるくらいか。いずれにせよ、今年の皐月賞の上位組の中では一番怖い存在なので、ダンビュライトはまずおさえておきたいと思う。