【セントウルS2016予想】ダンスディレクター、8ヶ月ぶりでも勝ち負け
ビッグアーサーの1番人気が確実な情勢の中、一泡吹かせようと目論む馬も多い。その中でも1番の強敵になり得るのがシルクロードSの勝ち馬ダンスディレクターだ。今年の1月31日に行われたシルクロードSではこのビッグアーサーに快勝。この時にビッグアーサーは5着に入着し、初めて馬券圏内を外した。馬券圏内を外したのは唯一このレースだけである。テン乗りだったデムーロ騎手との呼吸が合わなかったことや、コース取りの差などが敗戦の要因だろう。
しかしその後の高松宮記念では福永騎手へ乗り替わって1分6秒7の好タイムで快勝。G1馬の仲間入りを果たした。高速決着に対応しコースレコードを出し、シルクロードSでの負けを取り返す形となった。
約8ヶ月の休み明けでも問題なし?!爆発する可能性高いダンスディレクター
確かに前走の勝ちっぷりからもビッグアーサーが持っているポテンシャルが高いのは疑いようがない。今回も前哨戦とはいえ、しっかりとした競馬はしてくるだろう。しかし一度負けているダンスディレクターは曲者だ。ダンスディレクターは約8カ月ぶりの一戦となるが、ここを目標に順調に乗り込まれ、今週の一追いでシルクロードSとほぼ同じデキに仕上がる見通しだ。
高松宮記念でのビッグアーサーの内容も良かったが、シルクロードSのダンスディレクターの勝ちっぷりも高評価できる内容であった。直線ではスピードにのったままスルスルと内の馬を交わすとそのままゴールまでズバッと伸びて快勝した。持ち味はやはり後半の鋭さ。今回は阪神の1200mで開幕週、ペースもある程度は上がってくるだろう。ビッグアーサーとの直接対決で結果を出しているのも強みだし、2kgの斤量差もプラス材料だ。
復帰戦ということなのでハイペースになった時にあまり無理はしないかも?という不安はあるが、この馬の気性を考えると無理をしないだろうという判断はあまりしたくない。前向きな気性で、これまで折り合いが課題となることが多かった。しかし1200m路線ではこの問題は解消されてきたし、この路線でこそ強みが活かされてきた。久しぶりのレースで有り余っている力が爆発すれば、今回も勝利の祝杯をあげるのはダンスディレクターかもしれない。