【朝日杯フューチュリティステークス2022予想】未知の魅力があるエンファサイズ!2週連続の1戦1勝馬の激走に期待
今週の日曜日、阪神競馬場では朝日杯フューチュリティステークスが行われます。年末にホープフルステークスが行われるようになって、どちらかというとクラシック路線はホープフル、朝日杯はNHKマイルを狙う馬とすみわけができつつあったのですが、昨年の勝馬ドウデュースがダービーを勝ったことで、クラシック路線を狙う馬の選択レースが代わってくるかもしれません。
その昨年ダービー馬を輩出した朝日杯フューチュリティステークスに17頭の馬が集結しました。前評判的には、サウジアラビアロイヤルカップを勝っているドルチェモア、今回と同じ阪神1600mで行われたデイリー杯2歳ステークスの勝馬オールパルフェと2着のダノンタッチダウン、そして先週2着に入ったシンリョクカと同じく、東京1600mの新馬戦を快勝し1戦1勝で臨むレイべリング、京王杯2歳ステークスを勝ったオオバンブルマイあたりが人気しているようです。
その中で注目しているのは、エンファサイズです。エンファサイズは、阪神1600mの新馬戦を快勝し1戦1勝でG1に臨んできました。シンリョクカと同じで未知の魅力たっぷりなのですが、この馬の前走は単なる未知の魅力だけではない素質を感じさせてくれたのです。
新馬戦は11月12日だったのですが、同じ日にオールパルフェやダノンタッチダウンが出走したデイリー杯2歳が開催されました。同じ距離でエンファサイズが1分34秒5、そしてデイリー杯勝のオールパルフェが1分33秒2、と1.3秒差です。1.3秒も差はありますが、かたや新馬戦、かたや2戦目3戦目ですから2戦目のエンファサイズがその差を縮めることは十分に可能です。その証拠というわけではないですが、オールパルフェがデイリー杯の前のレースから2.4秒、ダノンタッチダウンにいたっては3秒1も時計を詰めているだけに、エンファサイズも時計を縮められる未知の魅力が十分にあるのです。
また、エンファサイズの新馬戦は13頭立てで途中で下がってきた馬を避けながらうまく進路を取って差してきたロスがあったのに対して、デイリー杯は10頭立てでオールパルフェは逃げきりで、ダノンタッチダウンは大外からの追い込みだったため、他の馬とはあまり関係なく自分のレースができてのものでした。17頭の出走馬でどちらも同じような競馬が出来るとも限りませんので、その点でもエンファサイズに魅力があります。
さらに、この馬は父リアルスティール、父父ディープインパクト、母父グラスワンダーという血統なのですが、母母父がサンデーサイレンスのため、サンデーサイレンスの3×3という血統クロスを持っています。血統を勉強した人やゲーム、ダービースタリオンをやったことがある人ならピンとくるでしょうが、3×3というのは、体質が弱くなる傾向があると言われ、あまり選択されない近親配合なのです。それでもこの配合をあえてしたことは、社台ファームの思い入れがあったのかもしれまんが、ディープインパクトとグラスワンダーという最強馬が出来そうな最強配合にも思えてしまいます。こうした思い入れに未知の魅力が感じられるのです。
ということで、朝日杯フューチュリティステークスは何かと未知の魅力のあるエンファサイズが、2週連続の1戦1勝馬の激走を演出してくれることに期待して応援したいと思います。