【ファンタジーS予想2025】激走期待の伏兵は、デビュー戦で異例の切れ味を披露した"あの馬"

今週の土曜の京都メインは、スプリント適性のある馬とマイル以上を得意とする馬がぶつかる一戦「ファンタジーステークス」が開催。過去にはナムラクレアやママコチャ、メイケイエールといったスプリント路線のスターだけでなく、桜花賞馬レシステンシア、秋華賞馬ディアドラといったマイル~中距離のG1馬も名を連ねている。まさに“未来の名牝への登竜門”といえる一戦だ。
今年も12頭が出走を予定しており、その中で今回特に注目したいのがサトノクラウン産駒のポペットだ。デビュー戦は札幌競馬場の新馬戦。7番人気と伏兵の立場ながら、洋芝では滅多に出ない上がり33.9秒という鋭い末脚を繰り出し、鮮やかに勝利を収めた。新馬戦としては異例の切れ味を見せており、潜在能力の高さを示した一戦だった。
続く2戦目の札幌2歳ステークスでは、評価されて5番人気に推されたものの、スローペースと距離延長が影響したか、伸び切れず9着に敗退。牡馬も混じる重賞の舞台で相手関係が一気に強化された一戦でもあり、条件が合わなかったことも考えれば極端に評価を下げる必要もないだろう。
やはり新馬戦で見せた強烈な差し脚は無視できない魅力で、確かな素質はあるはずだ。まだ経験の浅い2歳馬ゆえ、その力を常に発揮するのは簡単ではないが、条件さえ整えば勝ち負けの期待は十分に期待できる素質馬である。今回、鞍上を務めるのはベテラン・横山典弘騎手。若駒の個性を理解し、無理に競馬をさせずに能力を引き出す技術に長けた騎手である。名手の手腕によって、ポペットが再びあの“異例の末脚”を披露する場面を期待したい。
札幌でしか走ったことのない同馬にとって、京都の1400mは脚質的にもプラスに働く可能性が高いと見る。ここで本来のパフォーマンスが発揮できれば、あっさり重賞Vを果たすということもあるだろう。今回はフェスティバルヒルやブラックチャリスといった重賞で好走した馬に人気が集まりそうで、G3・9着から駒を進めてきたポペットには妙味も十分。激走が期待できる伏兵として、有力視してみてはいかがだろうか。

