【七夕賞2025予想】ハンデ52kgの好条件!成長著しいドラゴンヘッドが波乱演出か?

日曜の福島メインはサマー2000シリーズの七夕賞が行われる。例年暑さの中で行われるレースではあるが、今年の夏は6月から猛暑日が続き、異常気象とも言える状況だ。馬の健康管理はもちろん、来場するファンの安全も考慮し、農林水産省には馬券収益の一部を活用した気候対策の強化を求めたいところである。
さて、今年の七夕賞で注目したいのはラブリーデイ産駒の5歳牡馬ドラゴンヘッドだ。まだ3勝クラスの身で今回は格上挑戦となるが、ハンデは最軽量の52kg。酷暑の中で行われるレースという点を踏まえると、ハンデが重い実績馬たちに比べてこの軽量は大きなアドバンテージとなる可能性がある。
ただ、今回ドラゴンヘッドに注目する最大の理由はハンデではなく、5歳を迎えてからの急成長ぶりにある。今年5歳となってからの初戦は5月の新潟2勝クラス。上がり3ハロン2位の末脚で5着に入線し、一定の能力は示していたが、当時は「これまでと同様の末脚型」といった印象だった。
しかし、次走の信濃川特別では8番人気の低評価ながら、上がり最速の末脚で差し切り勝ち。これまで“詰めの甘さ”が目立っていたが、しっかりと勝ち切った姿はまさに成長の証だった。
さらに前走の3勝クラス・バーデンバーデンカップでは、結果こそ8着だったものの、内容は光るものがあった。後方から1頭だけ違う脚色で4コーナーを進出し、一時は差し切るかと思わせる勢いを見せた。しかし、直線で前が詰まる不利を2度受け、上がり3ハロン3位の脚を使いながらも惜しくも届かず。それでも斤量58kgを背負っての内容としては見どころ十分で、勝ち馬とは0.5秒差の健闘だった。
今回はその前走から斤量が6kg減となる52kg。重賞初挑戦ながら、急成長を遂げている現状とこのハンデ差を考慮すれば、一気の重賞制覇も夢ではない。好調と勢い、そして成長力を武器にドラゴンヘッドが真夏の福島で一発を決めるシーンに期待したい。

