【朝日杯FS予想2020】武豊×ドゥラモンド、G1完全制覇へ王手なるか?
朝日杯FSの勝利でG1完全制覇へリーチがかかる武豊騎手。JRAで実施されているG1・24レースのうち、22レースで計77勝を挙げており、残すはこの朝日杯FSと年末のホープフルSの2つとなっている。
今年の朝日杯FSは京王杯2歳Sを制して臨んだタイセイビジョンに騎乗し、レース当日は2番人気と期待を集めたが、人気通りの2着に入線した。朝日杯FSはこれまで20戦して2着が5回と勝ちきれない成績が続いており、G1・77勝男の成績としては少々不甲斐ない結果となっている。
ドゥラモンド自体はデビュー戦と2戦目のアスター賞を快勝しており、人気的には一桁台のオッズには推されそうな気配。ただ、勝ちっぷりは比較的地味で、パフォーマンスの高さで上位人気と差がつけられそうだ。
デビュー戦はメンバーの中では力が一枚上だったということですんなり快勝できたが、ゲートの出方や、ラストでやや甘くなっている点を見ても結果以上の高い評価はし難いところ。
続くアスター賞はデビュー戦時よりも後ろめの位置から進め、外を回って直線追い込んで快勝。稍重で少々時計のかかる中山のマイルをこの勝ち方で勝てたのは一定の評価をする必要があるだろう。
ただ、この2戦を見る限りではスピードタイプというよりはじわじわと押し上げて伸びていく競馬をしており、個人的にはマイルよりも長い距離の方が合いそうな印象も見受けられる。スタートの遅さもあり前目では競馬ができなそうで、メンバーの格が上がる中でこれまでと同じ競馬だと少々厳しそうだ。
とは言え、“怪物”と呼ばれるような強い馬も見当たらないので、ある程度パフォーマンスを上げてくれば勝つのはそこまで難しくないだろう。今回武豊騎手とは初コンビとなるが、個人的には武豊騎手とのシナジーという点がパフォーマンスを上げる要素になる可能性が高いと見ている。
状態に関しても、早くから入厩させてじっくり時間をかけて調教しているので、現時点での不安はない。話題満載だった2020年の競馬界。最後はレジェンドが、すべてかっさらうか注目が集まる。