【中京記念2023予想】実績上位のダノンスコーピオンに〝危険サイン〟あり?

中京競馬のラストを飾る重賞は、4年ぶりに中京を舞台に行われるサマーマイルシリーズ第2戦「中京記念」。

唯一のG1馬・ダノンスコーピオンが実績的には最上位。前走の安田記念は13着に大敗しているが、今回は相手の格が一気に落ちるここはダノンスコーピオンで盤石に思える。

ただ、1番人気が過去10年で2勝、2番人気が0勝、3番人気が1勝と上位人気がこぞって期待を裏切るレースなだけに、素直に信頼していいものか。

昨年のNHKマイルCを制してG1タイトルを獲得し、秋初戦の富士Sでも3着と順調にマイル重賞路線の王者への道を進んでいたが、以降はマイルCS・11着、香港マイル・6着、京王杯スプリングC・11着、安田記念・13着と惨敗続き。能力通りであればここは格上の存在となるが、同じく実績上位で臨んだ2走前のスプリングCも1番人気の期待を大きく裏切り11着に大敗。

精神面の問題や早熟説が囁かれており、主戦の川田将雅騎手が同馬ではなくルージュスティリアに騎乗することになった点からも、素直に高く評価はし難い1頭だ。近走の不振ぶりに加えて今回はハンデも背負うことになるだけに、信頼しすぎるの危険のように思える。

個人的にNHKマイルCではお世話になった馬でもあり、復活を期待したい1頭。相手も一気に楽になり、鞍上は横山和生騎手と初コンビ、初の中京コースとこれまでの競馬とは条件が変わってくる点が、精神的な部分でプラスに働いてくれることに期待したい。

追い切りでは12日の1週前追い切りで坂路を53秒4―11秒9。乗り込み量は十分で、3週続けてラスト1F11秒台をマークし上昇ムードを漂わせている。しまい11秒を連発したのは昨年4月のアーリントンC・1着以来。良かった頃の動きが調教で見られ始めてきている今回は、復活の期待も十分考えられるだろう。

大幅に相手関係が楽になり、横山和生騎手との新コンビ、初コース、追い切りでの好時計。これらを復調の兆しと見るなら、復活Vも期待できよう。