【フローラS予想2017】フローレスマジック狙いはオークス1本！？

昨年、今年とダイワメジャー産駒に振り回された結果となった桜花賞でした。昨年はメジャーエンブレムが断然人気の中で敗退、今年は逆にレーヌミノルが8番人気を覆し優勝しました。もともと父ダイワメジャーも皐月賞優勝時点では10番人気で制した伏兵馬扱いでした。人気で信用せず、人気が落ちたところで狙うほうがいい血脈なのかもしれません。

そしてレーヌミノルですが、二冠目制覇に向けオークスへ出馬する意向が報じられました。桜花賞馬として今年の三冠の権利があるのはレーヌミノルにしかないため歓迎すべき参戦ですが、桜花賞優勝以前の戦績で見れば勝鞍2レースはともに1200m。当然、距離延長で巻き返す桜花賞組もいれば、今週まで待機し、オークスの切符取りに賭ける陣営もいます。甘くないのは間違いないですし、オークスで目標になるようだとかなり厳しいのではないか、とわたしは見ています。

そして本賞金的に、今回権利を取れなければオークスは絶望といえるメンバーが集ったのが今週のオークストライアル・フローラSです。当然ですが、ここで余力を残す余裕がある陣営はほとんどいません。ここで権利を取れなければ夏休み返上にもなりかねないだけに、馬も人も必死です。

そんな中、良血馬フローレスマジックは桜花賞に出ようと思えば出られたのにここに向かってきました。叩き2戦目でG1、というのは3歳馬からすると王道に思えますが、クイーンカップで連に絡めなかったこともあるのか、ここまで待機することになりました。鞍上は前走と同じく戸崎騎手を想定しています。東京コースでの走りっぷりは、昨年リスグラシューとのたたきあいになったアルテミスS、そして今年のクイーンカップを見ても安定感抜群なのがわかります。全姉ラキシスの活躍を見るに距離延長は歓迎材料でしょう。

ライバルの1頭はホウオウパフューム。鞍上の田辺騎手はハローユニコーンで忘れな草賞を制覇し、オークス出走をほぼ手中におさめているだけに、ホウオウパフュームがここで権利を取ったら本番でどちらを選ぶのかも注目が集まります。もう1頭がこちらも良血ディーパワンサ。あと一歩で馬券にならない競馬が続いているため、ここでの走りが今後の試金石となりそうです。

その他はほぼ1勝馬の集まりで横並びといった印象。例年よりも小粒に見えるメンバー構成だけに、フローレスマジックにはこれまで戦ってきた相手とは格が違うというところを見せつけてもらいたい。