【エルムステークス2024】ドゥラエレーデ海外帰りでも不安なし?能力よりも状態面を重視

札幌競馬の日曜メインはダート1700mで行われるG3「エルムS」が開催。

主役は2022年のホープフルSの覇者・ドゥラエレーデだ。このレースを勝利以降は勝ち星から遠ざかっているが、昨年12月のチャンピオンズCと東京大賞典でいずれも3着に好走。チャンピオンズC・3着から本格的にダートへ転身し、今年はフェブラリーS・12着、ドバイWC・5着とダートG1戦線で奮闘。

フェブラリーSは3番人気の期待を裏切る12着に敗れたが、ハイペースに付き合う形になって先行馬は不利になる展開とドゥラエレーデにとっては不利な条件だった。前走のドバイWCでもタフなハイペースと楽な展開ではなかったが5着と改めて底力の高さを見せた。

海外帰り初戦となるが、夏のローカルG3では実力最上位の存在と見て良い。そんな馬が斤量57kgで臨める点も好材料で、弱点は少ない。距離は2000mから1700mへ短縮、さらに馬場もスピードの出やすい土っぽいメイダンの馬場から砂っぽい国内の馬場へ戻るなど条件の変化は大きいが、コーナー4つのG1で3着2回とコーナーのキツイコースへの適性も十分。揃った条件を考えると大きく崩れる姿は想像し難い。

今回この馬の取捨を判断する上で何よりも注視したいのは、状態面だろう。31日は函館のダートコースで追われて5F68.7-1F11.8の好時計をマーク。今週は良い時計と動きを見せたが、1週前は函館ウッドで5F69.2-1F12.7と一杯に追われた割には時計は出ず、高く評価できる追い切りではなかった。500kg以上の大型馬で、海外帰り初戦で4ヶ月の休み明けとなるといきなり状態面でトップギアに入れていくのは難しいはず。

どの程度まで仕上げてくるのか、また八分程度の仕上げでも勝ち切れるのかどうかという点に焦点を置て最終的に判断したい。