【富士S予想2019】復調気配のジャンダルム、前目の競馬を意識できれば
先週の豪雨の影響で今週も東京競馬は3日開催となります。被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
馬券を購入すると100円につき、10円が国庫交付金として納められます。国庫交付金の一部は災害復旧にも使われますので、競馬を楽しめることを感謝しながら馬券を購入して災害復旧のお手伝いをするというのも競馬ファンにできる支援と前向きに捉え、今週末も楽しみたいと思います。
さて、今週は牡馬クラシック最終戦の菊花賞が京都で行われますが、その前日の土曜日はマイルチャンピオンシップのステップレースとしても知られる「富士ステークス」です。安田記念と同じ東京競馬場のマイルという条件ということもあり、例年頭数も揃いやすく、レベルの高い馬たちが多く参戦します。
今年もなかなかの好メンバーが揃いましたが、とくに注目しているのは、ジャンダルムです。
ジャンダルムは、スプリンターズステークス、高松宮記念とスプリントG1を2勝した快速ビリーヴの産駒です。デビュー当時から評判馬として注目され、デイリー杯2歳を制した後にクラシック路線を歩んできました。ただ、皐月賞では9着、ダービーは17着に敗れたことで、その後は距離を短縮してマイル路線へと舞台を移してきました。
マイル路線へと変更したものの、二桁着順や掲示板外に敗れるレースが続き、今回も人気は妙味のある人気馬となりそうです。しかし、2走前の中京記念では11番人気の人気薄ながら6着、前走の京成杯オータムハンデでは3着に入着し、久々の馬券圏内を果たし復調気配を見せてきております。
夏緒戦の中京記念からは主戦騎手を務めていた武豊騎手から藤井勘一郎騎手へと乗り替わりとなっており、藤井騎手とのコンビ相性が良かった可能性もありますが、ホープフルS・2着や差所衣装・3着という実績があるように、もともとポテンシャルは高い馬であったことも確かです。
中京記念は柔らかい馬場ながらも伸びない内からしぶとく脚を使っての6着。前走の京成杯オータムハンデでは、インコースからしぶとく伸びてコースレコードの3着といったように、レースっぷりは結果とともにかなり良くなってきているようです。
ただ、中山コースでの好走が多いため、単純に中山コースの適性が高いということもあり得ます。反応の良い馬なので、なるべく前の良い位置で先行してうまく流れに乗り、後方の仕掛けに合わせて動いていく競馬がハマりそうで、中山コースはそうした競馬との相性も良いのでしょう。
昨年の富士ステークスにも出走しておりますが、11着に敗退。ただ、中団から競馬を進め、淀みないペースで3~4コーナーでも終始大外のロスがあるといった条件では好走は厳しかったように思えます。今年はなるべく前目での競馬を意識できればということろですが、前走のオータムハンデでは前目の競馬で好走できており、良い手応えを感じたはず。今回も積極的な競馬に期待です。
最終の調教ではCWでラスト1ハロンを12秒を切り、新聞各社の評価もかなり良く、体調面も上向いているようです。ということで、今年の富士ステークスは、状態も良く、復調気配が感じられるジャンダルムから勝負したいと思います。