2022年の皐月賞馬ジオグリフ（牡6、木村哲也厩舎）が現役を引退し、北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まった。27日、所有するサンデーサラブレッドクラブが公式ホームページで発表した。

ジオグリフは今年4月、オーストラリアのG1・クイーンエリザベスSに出走し13着に敗退。その後、右前肢の骨折が判明し北海道で休養していたが、放牧先でも歩様の乱れが見られるなど復帰には長期を要すると判断され、獣医師の診断を経てターフを退くことになった。

同馬は2021年にデビューし、新馬戦と札幌2歳Sを連勝。翌2022年の皐月賞では僚馬イクイノックスを下し、見事クラシック制覇を果たした。その後は芝ダートを問わず国内外で幅広く挑戦し、香港、サウジアラビア、ドバイ、アメリカ、オーストラリアと世界を舞台に戦った。今年の豪クイーンエリザベスSがラストランとなり、通算成績は21戦3勝、重賞2勝。獲得賞金は5億1752万4600円を記録した。

皐月賞で頂点を極め、世界を転戦したジオグリフ。今後は種牡馬として新たな歴史を築くことが期待される。