【アーリントンC予想2021】ジュリオ意欲の関西遠征、名手の手綱で権利取りへ
今週土曜の阪神メインレースは3着までにNHKマイルカップの優先出走権が与えられるトライアルレースのアーリントンカップです。
2018年から開催時期が変更となりましたが、過去10年のデータで勝ち馬をみると、2012年のジャスタウェイ、2013年のコパノリチャード、2014年のミッキーアイル、2016年のレインボーライン、2017年のペルシアンナイトと幅広い距離のG1馬を輩出しており、開催時期が4月に移った2018年のタワーオブロンドンも後にスプリンターズSを制しており、勝ち馬の動向にも注目しておきたい出世レースとなっています。
今年はフルゲート18頭に登録19頭で、抽選対象の1勝馬11頭中10頭が出走可能な状況となっています。
シンザン記念勝ち馬のピクシーナイト、デイリー杯2歳S2着のホウオウアマゾンが実績上位といえますが、今回注目したのはリオンディーズ産駒のジュリオです。
ピクシーナイトと同じシルクレーシングの所有馬で、美浦・木村厩舎所属。デビューから手綱を4戦とっているルメール騎手が今回も騎乗予定となっています。
母ヒストリックレディの牝系は、曾祖母にベガ、叔母に桜花賞馬で凱旋門賞にも出走していたハープスターがいる良血統です。
未勝利脱出まで3戦を要していますが、8番手から馬群を割る競馬で初勝利を挙げ、続く1勝クラスでは一転して先行して楽に抜け出しての勝利と、自在性のある競馬が魅力の1頭となっています。
アーリントンカップは関西圏のレースということもあり、関西馬優勢のデータにはなっていますが、タワーオブロンドンでこのレースを制しているルメール騎手が騎乗するのも魅力といえるのではないでしょうか。
出世レースの側面もある一方で、過去10年でミッキーアイル以外はNHKマイルカップ戴冠に到っておらず、今年も本番に繋がりにくいトライアルとなってしまうのかも含めて注目していきたいレースですね。