【新潟記念2024予想】ファユエン、無欲の追い込み馬で波乱演出か?

新潟競馬の日曜メインはハンデG3「新潟記念」が開催。出走頭数は12頭と少なめだが、今年の牝馬クラシックで桜花賞とオークスの両方で3着に入ったライトバックをはじめ、G3七夕賞の勝ち馬レッドラディエンスと2着のキングズパレス、G3マーメイドステークスの勝ち馬アイスヴェリテ、同2着のエーデルブルーメなど、実力馬が揃った。

新潟記念はサマー2000シリーズの最終戦ということもあり、七夕賞のレッドラディエンスやキングズパレスは、この一戦に勝つことでシリーズ制覇を狙ってくるはず。

その中で、今回有力視したいのは6歳牝馬のファユエンだ。前走はサマー2000シリーズ第3戦目の小倉記念に出走し8着に敗退。シリーズ優勝の可能性はすでに絶たれているが、引き続き高い本気度を持って悲願の重賞初Vを狙ってくるはずだ。

3走前に今回と同じ新潟2000mの条件で行われた新潟大賞典に出走し、15番人気ながら6着という健闘を見せている。このレースでファユエンは、最後方から最内を通って直線で長く良い脚を使い、勝ち馬から0秒6差とそこまでは離されていない。

新潟競馬場は一般的に外から追い込む方が有利な傾向があり、新潟大賞典でも外を通った馬が勝利し、今回出走するキングズパレスも外目から差して2着に入った。一方でファユエンは最内を選んだため、もっと外から追い込んでいれば、より良い成績を残せたのではないかと思わせる内容であった。

今回は出走頭数が16頭から12頭に減り、外から追い込んでも距離ロスが少なくなると考えられる。思い切って外から勝負に出れば、3走前のリベンジも十分に期待できる。

さらに、サマー2000シリーズを争っている馬たちは勝ちに行く積極的な競馬をするはずで、レース展開が厳しくなれば、追い込み型のファユエンには有利に働く可能性は大。

以上の理由から、新潟記念では3走前に最内から追い込んで6着となったファユエンが、今回は外からの追い比べを制してリベンジを果たしてくれると予想して有力視したい。